ハッピーネガティブマリッジ

冴えない工場勤務のサラリーマン、佐藤啓太郎（永山たかし）は独身＆“もちろん童貞”のまま３０歳を迎えてしまった。そんな折、実家の両親が勝手に進めた縁談話でお見合い初体験をすることになるのだが、そこに現れたのは啓太郎の想像をはるかに超える魅力的な女性だった-！秋緒志麻子（瀬戸早妃）といううら若き美女に釘付けとなる啓太郎。そして意気投合した二人は、夜の街へとデートに繰り出すのだが-！？(C) 2014 甘詰留太『ハッピーネガティブマリッジ』（「ヤングコミック」少年画報社）・エスピーオー

志摩子とホテルで二人きりになり、初めて訪れた『セックス出来るかもしれない!』タイミングを逃してしまった啓太郎は自己嫌悪を抱く―。一方の志摩子も肝心の所で、お酒で前後不覚となる悪い癖が出てしまい反省しきりだった。そして見合いの後、志摩子に連絡すら入れられないダメ男っぷりの啓太郎だが、高見や川上ら同僚からの後押しもあり、お互いが好意を寄せていることを確認し合うのだった―。やがて、何度かのデートを重ねた二人は、初めてのベッドインを迎える―!?

初めて志摩子と結ばれるはずだった啓太郎は、詰めの甘さが露呈してしまいまたもや実現しなかった。しかし二人は、お互いを愛おしい存在として順調に交際を進めてゆく―。そんな啓太郎を見守る先輩の高見(杉山彦々)が社内で耳にした志摩子の噂―「何人もの男性と関係を持っている―」。高見は啓太郎と志摩子の関係を案じ、志摩子の親友の千歌(藤崎ルキノ)に事情を聴くのだった。やがて結婚を意識した二人は、大きな関門である志摩子の両親との面談に臨む―!これを乗り越えて、志摩子との薔薇色の結婚生活を夢想する啓太郎にとっては、最大の試練を迎えることになるのだが―!!

啓太郎の縁談が破談になったという話はあっという間に社内に伝わった。啓太郎は独身寮へと舞い戻り、以前のように仲間とつるむことで寂しさを紛らわす―。そして、苦しい胸の内を高見に吐露する啓太郎だが、どっちつかずの言動にキレる高見。そんな折、志摩子の父親、健(坂田雅彦)の容体が急変してしまう―!誰かの助けを求める志摩子の元へと向かう啓太郎!しかし志摩子は、父親の健を気遣い早く結婚して安心させたいという気持ちからか、二度目の見合いを急いでいた―!

バツ一だがIT会社の社長、いわゆるハイソな人種の森政樹(井田國彦)が志摩子の次の見合い相手となった。エスコートや身のこなし、どれひとつとっても啓太郎など足元にも及ばないスマートな雰囲気の森に志摩子の気持は揺れ動く―。一方の啓太郎は、手術は成功したが再発の危険性の高い志摩子の父親の病状を察し、自分で調べ、海外での治療を勧めるのだった。そして啓太郎には志摩子も含めた秋緒家の子供達も親離れすべきという気持ちがあったのも事実だった。だが、啓太郎の不用意な発言が志摩子や秋緒家の面々を怒らせてしまうのだった!

森との結婚を決意して臨んだデートだが、志摩子は啓太郎の姿が頭から離れなかった―。高級ホテルのスイートへとエスコートされた志摩子は、森に全てを捧げるつもりだったが迷ってしまう。そして、突然、ホテルから着の身着のままで逃げだす志摩子!助けを求めて啓太郎に電話を掛ける志摩子―、そんな志摩子の窮地を察した啓太郎は、助け出そうと走り出すのだった! 豹変した森から恫喝される志摩子―。間一髪、志摩子を助け出す啓太郎だが、森に徹底的にボコられるのだった―!