映画スターを夢見る軍役上がりの俳優の卵、ジャック・カステロ。スタジオ前でエキストラの仕事を得ようとする群衆に混ざりながら、ジャックはなんとか自分をアピールしようとしてハリウッドの洗礼を受ける。夫婦で銀行を尋ねるも収入不足で融資を受けられず、やがてバーで落ち込む彼に、地元でゴールデンチップガスという給油所を経営している男が声をかける。男は美形の男性従業員を求めていた。背に腹は変えられず、ジャックは給油所で働き始めるが、すぐにそこで給油以外のサービスが行われていることにを知る。

ジャックは取り締まりにあい、給油所のオーナーに保釈金を払ってもらう。エーススタジオで初の撮影審査に臨む彼は、撮影所の経営者が顧客の夫だと知って給油に励む。奮闘の甲斐あって、チャンスを射止めるジャック。一方、駆け出しの監督レイモンド・エインズリーは初仕事に挑み、恋人のカミール・ワシントンは肌の色が理由で希望の役がもらえずに落ち込む。黒人で新人脚本家のアーチーは、アジア系のルーツをもつレイモンドと業界で成功していこうと意気投合。さらに仕事の合間を縫って、ロイと親密になる。

給油所のオーナー・アーニーはジャックたちに派手な仕事を持ってくる。それは業界の大物が集まるジョージ・キューカーのパーティーで、同性愛者同士で羽根を伸ばすというものだった。そんな中、アーチーは、ロイの生まれ育った境遇を聞いて新作「ペグ」のある役にぴったりだと直感。演技指導を受けたロイは、曲者の大物マネージャー・ヘンリーと会ってキューカーのパーティーに連れて行ってもらう。一方で、ジャックも「ペグ」での役を狙っていた。やがてパーティーでヘンリーと出会ったジャックは、妻への本当の気持ちに気づいてしまう。

レイモンドとカミールは、「ペグ」の役名を変えて黒人主演の映画にするようアーチーに持ちかける。黒人でも白人の映画を作れると脚本で証明したかったアーチーは、そんな2人の提案に反発。そこに通りかかったスタジオの社長エースは、「ペグ」の脚本をアーチーが書いたことを知って、激高する。黒人への嫌悪感を露わにしたエースは、ディックとエレンに担当を下ろすよう命令。そんな中、浮気中に心臓発作を起こしたエースの見舞いに行ったエイヴィスは、弁護士から予想外の知らせを聞く。

「メグ」の製作をめぐり、エレンとディックは業界に新風を吹き込むべきだとカミールの主演を推薦。スタジオ経営を優先させようとしたエイヴィスは一度は却下しようとするが、2人の熱意に圧されて採用する。黒人女優主演が大体的に報道される中、カミールとジャックは写真撮影に臨む。人種差別の逆風が吹き荒れる中、撮影所はなんとか予算内に収めようと製作を開始。役をもらえなかった女優や俳優にも、希望の光が灯る。仕事への熱意を燃やすディックにエレンが勝負を仕掛けようとする中、ジャックはヘンリーからある提案を受ける。

「メグ」の関係者たちは、人種差別主義者たちによる放火などの嫌がらせにあう。しかしエイヴィスは逆境にめげることなく、いっそう映画製作に向けて熱意を燃やす。どうしても金を稼ぐ必要があるジャックたちは、仕事をしようと給油所に赴くが、そんな夢に向かって走り出した彼らをアーニーは自分なりのやり方で応援しようとする。1週間後、アーニーのへそくりを足した2万5000ドルが撮影費用に足され、さらに意外な展開が訪れる。やがて映像を確認したヘンリーが映画の結末に手を加えようと主張する中、エースが目を覚ます。