画家になることを『夢』みる岡本清志朗は、フランスへの留学資金を稼ぐため、日々、夜遅くまでバイトに励んでいた。しかし、同じ学校の番長・揉山を中心とする不良たちに目を付けられ、カンパするように強請されてしまう。だが、そこにひとりの男が現れ、清志朗を助ける。彼の名は日々野晴矢。背中からフライパンを出す奇妙な青年だった。彼は正義の味方か?それとも・・・。
ある日、晴矢と清志朗はジュエリーデザイナーになることを『夢』みる同級生の山奈みちると出会う。彼女は自作のアクセサリーを路上で販売しながら、腕を磨いているという。だがそこに、インラインスケートを履き、街中を暴れ回っている『キラー』の連中が現れ、みちるは兄の形見のバックルを奪われてしまう。清志朗は一人『キラー』のアジトに乗り込み、バックルを奪い返そうとするが・・・。
ある日突然、晴矢のクラスを数人の不良たちが襲撃した。狙いはクラスメイトの一条誠。彼は暴力グループ『マッドサタン』の一員だったが、自分がヴォーカルを努めるロックバンドのライブが金目当てに使われることを嫌い、グループを抜けていたのだった。『マッドサタン』は、そんな一条のライブを潰そうとバンド仲間を拉致、一条をおびき出す。果たして、ライブは時間通りに開かれるのか?
晴矢は昼飯代を通りすがりのレゲエじいさんに取られ、大激怒!そのじいさんが公園の似顔絵描き・ボブじいさんだと知った晴矢は急行するが時すでに遅く、すでにボブじいさんに使われた後だった。ショックの晴矢にボブじいさんは代わりに似顔絵をタダで描いてくれるという。そんなボブじいさんを突如、数人の不良グループが襲う。なぜボブじいさんは襲われるのか?そしてその正体は・・・。
ボブじいさんの亡き妻マリアンヌとの思い出の絵画『未完の情景』が、画商・影野の手により奪われてしまった。影野はボブじいさんが行方不明となっていた幻の画家、北原俊太朗であることを見抜き、『未完の情景』を売って数億という富と発見者としての名声を手に入れようと企てていたのである。晴矢は清志朗たちと共に影野から『未完の情景』を奪い返すため、影野の元へ向かうが・・・・・・。
みちるにぞっこんの揉山は、清志朗をつぶした上で、みちるを我がモノにするため、清志朗を利用したある作戦を思いつく。人のいい清志朗はそんなこととは露知らず、みちるを揉山の車で行くドライブに誘うのだった・・・・・・。一方、揉山の悪巧みをいち早く察知したボブじいさんは、晴矢と一条に報告。晴矢は揉山の策略を陰から邪魔する作戦を立て、一条、ボブじいさんと共にバイクで追いかけるが・・・・・・。