朱朝陽は成績優秀ながら内向的な性格。夏休み生活に突入したある日、二人の“招かざる客”がやってきたことで、平凡な日常が崩れていく。児童養護施設を脱走した幼馴染の厳良と普普が宿を求めて押しかけてきたのだ。朱朝陽は2人を連れ、六峰山に遊びに来た。その夜、カメラで撮った写真と動画を見ながら楽しかった一日を振り返っていると、画面には背筋の凍る瞬間が収められていた。
警察署では、張東昇がメリハリのある演技を駆使しつつ、慚愧に堪えぬと言う様子で事情聴取に答えている。証拠を残していない自信があり、まさか犯行の一部始終が撮られており、その動画を巡って三人の子供と対決することになろうとは、夢にも思わない。朱朝陽たちは話し合いを重ねて、通報するのではなく犯人に警告状を渡すことにした。
朱朝陽は張東昇の目を盗み警告状を実力テストの答案用紙に紛れ込ませる。その頃、普普は朱晶晶を連れて五階の物置に来ていた。普普は二度と人に意地悪をしないように説得するが、朱晶晶は訳も分からず。そこに現れた朱朝陽を見ると、普普と示し合わせていじめる気だと思い込んだ朱晶晶は、窓の枠の上に乗ってわめき散らし、足を踏み外してしまう。
張東昇は警告状の筆跡から差出人を割り出し、朱朝陽の家も突き止めた。子供たちが証拠となる動画を持っていることを知り、取引を提案する。張東昇の家で取引が成立した。張東昇は子供たちに毎週三万元を振り込むことを約束する。葉軍が付き添う中で、朱永平と王瑶は事故当日の監視カメラの映像を見ていた。そこで目ざとく王瑶があることに気づく。
朱朝陽が娘の死に関わっていることを疑わない王瑶は、家の近くまで押しかける。周春紅が駆けつけ、息子をかばって王瑶と取っ組み合いを始める。娘の口内に残された血が女性のものだと聞かされた王瑶は、今度は周春紅に疑いの目を向ける。王瑶は、周春紅と朱朝陽が人を殺したというデマを吹聴する。皆が騒然と見守る中、周春紅はついに、ずっと抱えていた秘密を打ち明けた。
ことごとく当てが外れた王瑶は絶望の淵にいた。娘を忘れられない妻の姿を見て、朱永平は何とか立ち直ってほしいと願う。少年宮での講習終わりに、朱永平が朱朝陽を迎えに行く。思いがけず連れ出された意図を知り、父親との楽しい思い出を語る朱朝陽。朱朝陽は、船で暮らす厳良と普普を訪ねる。浜辺で三人は、夏の夜空を楽しむ。ゆっくりと波が引いていき、浜辺に一体の死体が現れる。