一護が霊力を失ってから一年と少し。一護たちは高校3年生になっていた。ごく普通の日々を送る一護。周りには相変わらずの啓吾や水色、織姫やたつきなど仲間たちもいる。そして、一護がしていた死神代行の代行をしているのは雨竜だった。ごく「普通」の生活を楽しみたいと思いながらも、虚退治する雨竜や、霊が見えない自分にどことなく複雑な気持ちを抱えたままの一護。そんな一護の前に、謎の男が現れる。
一護の起こした揉め事が原因で、空座第一高校に宮下商業高校の不良たちが襲ってきた。それを止めようと不良たちの前に立ちはだかったのは、生徒会長になった雨竜だった。一護と雨竜は共に不良たちを叩きのめすが、一護は、アルバイト先のなんでも屋「鰻屋(うなぎや)」店主によって事務所へと連れて行かれてしまった。そこで一護は、謎の男「銀城空吾(ぎんじょう くうご)」と出会う。同じ頃、雨竜と織姫は一護の周囲に不審な霊圧を感じ取り…。
雨竜が斬られ、空座総合病院に運ばれた。駆けつける一護と織姫だったが、雨竜は何があったのか詳しくは語ろうとしない。総合病院の院長であり雨竜の父である竜弦(りゅうけん)は、織姫だけに雨竜を斬ったのは人間である、と語る。一方、一護は仲間が傷つけられたのに何も出来ない自分に焦燥感を感じていた。そんな時、啓吾と水色が宮商の連中に狙われ、行方不明になってしまった。
度重なる仲間や友人たちへの襲撃に耐えられなくなった一護は、ついに銀城が渡した連絡先「エクスキューション」へ電話をかける。翌日、エクスキューションのアジトへやってきた一護に、銀城は自分達の目的は一護に死神の力を取り戻させることと告げる。驚く一護に、銀城は自分たちの持つ、物質に宿る魂を引き出し、自分の魂でブーストをかけて大きな力にする能力「完現術(フルブリング)」を見せる。
死神の力を取り戻すことを考えさせてくれ、と答える一護。そんな一護に銀城、そして新たに完現術を使える者として迎え入れられた茶渡は一日待つ、という。一護は、自分が死神の力を再び手にすることで、これまでの戦いのように仲間や友人たちを危険な目に合わすのではないかと悩んでいたのだ。皆を巻き込みたくないという想いで、断る決心をするがその頃、黒崎家に危険が迫っていて…。
死神の力を取り戻す決意をし、エクスキューションのアジトで修行を開始することになった一護。最初の修行は、リルカのフルブリング「ドールハウス」を使い、「ブタ肉さん」と戦うことだった。だが、まだ何の力も持たない一護はブタ肉さんから逃げることしかできない。しかもブタ肉さんはギリコの能力によって「狂獣モード」となり、恐ろしい姿になって一護に向かってきた。焦る一護に、様子を見ていた茶渡が「代行証がきっかけになる」と叫ぶ。