エピソード1
夏目漱石没後100年に送る国民的名作
親譲りの無鉄砲で子供の時から損ばかりしている 親譲りの無鉄砲と真っ直ぐ過ぎる性格で、子供の時から問題ばかり起こし、周囲からいつも問題児として扱われてきた坊っちゃん(二宮和也)。唯一、住み込みの女中だけは立派な気性だと褒めてくれ、坊っちゃんのことを何かとかばってくれていた。 物理学校を卒業した坊っちゃんは、校長から松山の中学に教師の口があるが行かないかと勧められる。鎌倉より遠くに行ったことがない江戸っ子の坊っちゃんだが、特に就職のあても無かったので松山に赴任することを決める。着任早々、校長(岸部一徳)から生徒の模範になるようにと言われ、模範とはどういうことか聞く。校長の代わりに教頭(及川光博)が教えると「できません」と答えて、教師たちを唖然とさせる坊っちゃん。その場は収まり、同僚の数学教師(古田新太)が坊っちゃんの下宿先を世話してやると言う。離れた教頭の席では、画学教師(八嶋智人)が何やらコソコソ教頭と話していた。下宿先に向かう途中、坊っちゃんは同僚の英語教師(山本耕史)が町一番の美人・マドンナ(松下奈緒)と密かに思い合っていて、しかもその女性を教頭が狙っているという話を聞く。田舎にもいろいろとあるものだと思いつつ、いよいよ教べんを執ることになるも、生徒たちとは、とんとうまくいかない。団子屋で団子を2皿食べたこと、温泉で泳いだことが学校中に知れ渡り、生徒からからかわれる。初めての宿直の夜には生徒たちから蚊帳の中にイナゴを入れられるというイタズラを受けた。やった人間を問い詰めるも、認めようとしない。「人にも自分にも、嘘をつくのだけは、まっぴらごめんだ」やがて、赤シャツの卑劣なはかりごとを知り、ずるいことが許せない坊っちゃんの快刀乱麻な大暴れが学校を変えていく―。
1時間58分 · 2016年1月3日