マジムリ学園
〈私立嵐ヶ丘学園〉には厳しいヒエラルキーがあり、トップは生徒会長、その下に生徒会メンバー、親衛隊と呼ばれる実行部隊が組織され、彼らは「選民」、それ以外は「平民」と呼ばれた。生徒会長・カイザーは圧倒的な力で学園を支配し、平民に命令を下す。『上を見るな、下を見ろ。あなた方が上を見ても、届かない空が広がっているだけです。それは不幸です。』平民は下を見ることも、校門で通行税を納めることも当たり前だと生きてきた。謎の転校生・リリィーが現れるまでは―。リリィーは生徒会の命令に従わず我が道を進んでいく。触発されたヒナ、バラ、スミレは「リリィーとならマジで学校、変えられるかもしれない」と華組を結成する。しかし、華組の前には史上最強の男たちが立ちはだかり―。これは、どこにでもある小さな世界の革命の物語。