その伝説を信じ、千年もの長きに渡って、“風まく光”を探し続けるリプミラ。彼女はついに地球でその所在地を身体に記した“マップマン”を捜し当てる。それが十鬼島ゲンだった。新宿の映画館から出てきた十鬼島ゲンとそのガールフレンド・君塚星見は、突然半裸の美女リプミラに声をかけられた。「千年捜したぞ、マップマン! 風まく光のありかを教えてもらおう。」そして、雲間から突如出現した巨大なリプミラの宇宙船によって、二人はあっという間に連れ去られてしまった…。宇宙海賊リプミラが誘う、銀河を巡る大冒険が今始まる!
とある宇宙港で、突然全裸の少女ジャルナに声をかけられたゲン。だが、ジャルナはいきなりゲンに銃を突きつけ、惑星イスナまで自分を運ぶように命令した。その頃、銀河系ではベニュアス王国とイスナ共和国間の緊張がにわかに高まっていた。自らを平和の使者と名乗り、数日以内に自分がイスナに着かなければ両国間の戦争が勃発するというジャルナ。だが、イスナの迎えがいるはずの合流地点には、死の商人と恐れられる宇宙の豪商ガッハ・カラカラの張巡らせた罠が待ち受けていた!
ラドウの命令により、星図が眠る惑星リングロドヘゲンを誘い出したリム。惑星サイズのテレパシーを受け取れず、帰還した者のいないこの星で、ゲンだけはテレパシーの受信を成功、伝承族のねらいを知ることになる。一方、ゲンの残したメッセージの危険を感じたリプミラは、星見と共にリングロドに急行するが…。
ゲンはラドウの杖に胸を貫かれ、光の中に消えた。ゲンと束の間に精神交信を行ったリングロドも粉々に砕け散った。ビメイダーであるリプミラは生きのびることが出来たが、精神的なダメージは大きかった…。リプミラが引きずる過去、レインの悲しい宿命、そしてラドウの数千年越しの謀略、その全てが今一つの決着を迎える!