輪るピングドラム
子供たち3人で暮らす高倉家。双子の兄は冠葉と晶馬。2人は体が弱く入院がちな妹・陽毬とつつましくも幸せに暮らしていた。陽毬の体調も良いある日、3兄弟は水族館へ出かけることにした。久々の3人での外出にはしゃぐ陽毬。兄たちは目を放した隙に陽毬を見失ってしまった。その後、兄弟が目にしたのは人垣の中で倒れている陽毬だった。搬送された病院で、もはや手の施しようがないことを告げられる。亡骸を前に悲嘆にくれる2人。すると突然、水族館で買ったペンギンの帽子をかぶった陽毬が起き上がり、そして兄弟に高らかに宣言した。「妾はこの娘の余命をいささか伸ばしてやることにした。もし、このままこの娘を生かしておきたくば…ピングドラムを手に入れるのだ!!」