未来講師めぐる

24歳の誕生日に、突然、満腹になると人の未来が見えるようになってしまった、進学塾の英語講師･吉田めぐる (深田恭子)。祖父の中吉 (地井武男) から「驚くことはない。お前は人の将来が見えるんだよ」と諭されるが、あまりに唐突な運命に、現実を受け入れられない。お腹いっぱいになるたびに、見たくもない恋人や生徒たちの20年後が見えてしまい、めぐるは困惑する。そんな中、めぐるは生徒である中学3年生の赤坂健児 (佐藤和也) から「塾をやめる。将来は歌手になりたい」と相談を受ける。

いまだ自分の能力に慣れないめぐる (深田恭子) だったが、ある日授業中に小学3年の生徒･大作 (高井理央) が倒れてしまう。肥満児の大作が倒れた原因は、なんと栄養失調! 大作の両親から「最近、大作は水と果物しか食べていない」と聞いためぐるは、大作に理由を問う。すると、大作は塾の中に好きな子がいることを明かす。その子が、クラスで一番優秀な雪子だと知り、大作の父 (パパイヤ鈴木) らは爆笑するが、めぐるは大作の恋を応援しようと決意し…!?

めぐる (深田恭子) が働く進学塾『太先輩アカデミー』に、突然東北なまりを持った女の子がやってくる。仙台からやってきた、木村みちる (黒川智花) と名乗るその女の子は、どうやら高尾山 (正名僕蔵) の元教え子。しかも、高尾山が教師をクビになるきっかけとなった“淫行事件”のお相手だったようで…!? 必死で仙台に帰らせようとする高尾山に対し、みちるは「帰らない」の一点張り。

自分の不用意なひと言で、みちる (黒川智花) と高尾山 (正名僕蔵) の未来を変えてしまったのではないか、と悩むめぐる (深田恭子)。さらに、ユーキ (勝地涼) に自分の能力を打ち明け、大混乱に陥らせてしまう…! そんな中、はまる (船越英一郎) の誕生日パーティーに参加しためぐるは、幼なじみのアキラ (塚本高史) と再会。小太りメガネだった幼少期に比べ、見違えるほどかっこよくなったアキラにドキドキするめぐる。

受験シーズン真っ只中! めぐる (深田恭子) たち『太田光アカデミー』にも例に漏れず、受験戦争がやってきていた。やってきたのは、近所でも有名な教育ママ･ゆり子 (高橋由美子)。学校でも教育方針に口を出しまくり、教師を精神的に追い込んでいるというツワモノだった。そんなゆり子の息子･タモツが中学受験を控え、『太田光アカデミー』に入ってくる。めぐるに授業のやり方から、服装、化粧のことまで注文をつけるゆり子。

行方不明になっていた、めぐる (深田恭子) の母･愛子 (榊原郁恵) が姿を現した。思いがけない母との再会に、戸惑いながらも喜ぶめぐる。愛子は現在『新宿に母』という名の占い師として、テレビなどで活躍しており、居場所をつかんだ中吉 (地井武男) が連れ戻したのだった。一方、めぐるたちの塾も生徒たちが受験の真っ只中。必死に合格率を上げようと、講師陣は一丸となる。そんな中、中3の千鶴 (森岡朋奈) の様子がおかしいことに気付くめぐる。