森の伝説

手塚治虫が生涯敬愛していたアニメーションの巨人ウォルト・ディズニーへ捧げたオマージュ。チャイコフスキー作曲『交響楽第4番』(『ある森の伝説』)にのせて、自然破壊を繰り返す人間に対して森に棲む動物や妖精達が、生命の尊さを説き警鐘を鳴らす。全4楽章のうち 第1、第4楽章のみ完成。第1楽章では創成期のアニメーション、エミール・コールからディズニーを経て今日のテレビアニメーションまでの発達史を、第4楽章ではフルアニメーションとリミテッドアニメーションの対立を物語の中に織り込んだ手塚アニメの集大成。