冤罪で全てを失い、人生に絶望した男・北 (重岡大毅) は命を絶とうとするが、あと一歩が踏み出せずにいた。そんな時、グルメ番組を観て、人生で蟹を食べたことがないことに気づく。「蟹を食べてから死ぬ」と決意した北は、高級住宅街に住む人妻 (入山法子) に狙いを定め、家に押し入った。そして金を要求するが、彼女の行動は全く予期せぬもので…。蟹を求め北海道へと向かう2人をロードムービー調で描く、文学的ラブサスペンス。
人生に絶望した男・北 (重岡大毅) は、死ぬ前に北海道で蟹を食べるため、強盗に入った家の人妻・彩女 (入山法子) と車で不思議な旅を始める。日光の街並みを走り抜け、中禅寺湖へ。湖畔のホテルで一泊し、会津若松に辿り着く。この旅を「大人の夏休み」と言い、ご当地グルメや観光地を楽しむ彩女に対し、どこか振り切れない様子の北。そして、二人は次なる目的地に山形の銀山温泉を選ぶのだが…。
死ぬ前に蟹を食べるため北海道へ向かう北 (重岡大毅) と同行する謎多きセレブ人妻・彩女 (入山法子) は、山形・銀山温泉を次の目的地に北上していた。そんな中、体調を崩した彩女を目の前にした北は、ふと自分の辛い過去を振り返る。銀山温泉に到着し、彩女の看病をする北だったが、彩女が婚約指輪を付けていることに気づき複雑な気持ちに。さらに翌日、道中で書店に寄った北は、偶然彩女の夫・一騎 (勝村政信) の小説を見つけ…。
死ぬ前に蟹を食べるため北海道へ向かう、人生に絶望した男・北 (重岡大毅) と謎多きセレブ人妻・彩女 (入山法子)。彩女が死ぬためにこの旅についてきたと知った北は、彩女の冷たい表情に何も言えなくなってしまう。函館へと向かうフェリーへ乗り込んだ2人だったが、狭い客室で気持ちがすれ違い…。そんな中、彩女は北に「本当は死ぬのが怖くなったのではないか」と問う。北が出した答えとは…。
死ぬ前に蟹を食べるため北海道へ向かう北 (重岡大毅) と彩女 (入山法子)。遂に2人は北海道へと到着する。フェリーで函館港に降り立った2人は、函館の朝市を巡ることに。その風景になんとなく既視感を覚えた北。そこはかつてテレビ番組で見た朝市だった。更に、彩女もその市場にはある思い入れがあり…。2人は人生最期の地を稚内と決め、さらに北へと向かうが、ホテルでのある会話をきっかけに想いがすれ違ってしまい…。
ついに北海道までたどり着いた北 (重岡大毅) と彩女 (入山法子) だったが、札幌の地ではぐれてしまう。彩女は一人、教会で一騎 (勝村政信) との過去を思い出す。その一方、彩女に会う手がかりを掴めない北は、札幌の街をさまよい自暴自棄になっていた。死ぬために蟹を食べようとするが、実行できず暑さと空腹により気を失ってしまう…。北が目を覚ますと、そこはマリア (久保田紗友) が働くススキノのニュークラブの控室で…。
重岡大毅
Kita
入山法子
Ayame
勝村政信
Kazuki
久保田紗友
Maria
まなべゆきこ
脚本