スポーツ用品会社「ハートスポーツ」の第1事業部主任・春木健次(織田裕二)は、イベントが行われた雪山で青井由季(矢田亜希子)と出会う。由季は取締役・新谷伍郎(伊原剛志)の秘書。その清楚なイメージに伍郎は惹かれている様子だが・・・。ある日曜日。健次のマンション隣室に新たな住人が越して来た。その作業中、引っ越し荷物から何かが落ちた。拾ってみるとそれは暴走族の集合写真。慌てて写真を返した健次は、元レディースが隣に越して来たと会社の部下・葉山達平(森山未來)に電話をしながら、階下で作業中の女の顔を見て絶句。なんとあの由季だった。健次と由季の部屋はもともとひとつ。それを強引に分けたもので、境の壁にはハメ殺しの扉があった・・・。
眠っていた春木健次(織田裕二)は、扉をノックする音で目を覚ました。朝から何事かと玄関に行くが誰もいない。ノックされていたのは、青井由季(矢田亜希子)との部屋を仕切る秘密のドア。叩いていたのはもちろん由季。自室のシャワーが壊れたと言う由季は、健次の部屋のバスルームを貸して欲しいと頼む。断ろうとする健次だが、由季の勢いに押し切られてしまった。シャンプーを忘れたから部屋から持ってきて欲しいと我がまま放題の由季に、健次は仕方なく隣室へ。そこには、由季が自分の病気を告白したDVテープが転がっていた。テープでは深刻な病気を告白していたが、健次には治ったと告げた由季。そして、この自分勝手な行動。そんな由季に、健次は呆れてしまう。
ワールドカップスキーのスーパースター、アレッサンドロ・ロッシの来日が急遽決まり、日本での滞在準備をしなくてはならなくなった春木健次(織田裕二)は大忙し。しかし、他の社員たちは先日行われた企画の打ち上げの真っ最中。健次は、ロッシ来日の件を関係社員に話そうとするが、新谷伍郎(伊原剛志)はパーティーに夢中、葉山達平(森山未來)は受付の須藤恭子(田丸麻紀)をデートに誘ったと浮かれていてそれどころではない様子。さらに、達平は高瀬彩香(MEGUMI)に貢がされて金欠状態だと健次に助けを求めてきた。
春木健次(織田裕二)と葉山達平(森山未來)らが、来日するロッシの取材要領を雑誌編集者たちと打ち合わせていると、眼帯をした新谷伍郎(伊原剛志)が現れた。眼帯は、昨晩健次のマンションを訪ねて来た杉村行彦(勝村政信)に殴られたアザを隠すためだが、伍郎は酔って何も覚えていない様子。本当は、杉村は健次と間違えて伍郎を殴ったのだが・・・。また、健次は青井由季(矢田亜希子)から、杉村が柴田幸子(りょう)の夫だと聞かされたが、こちらもイマイチ信じられないでいる。
いつものエスニックレストランで、春木健次(織田裕二)、青井由季(矢田亜希子)、日垣直哉(玉木宏)、葉山達平(森山未來)、藤沢律子(片瀬那奈)、高瀬彩香(MEGUMI)、新谷伍郎(伊原剛志)らがランチミーティング。今年オープンする温泉スキー場での「ハートスポーツ」クリスマスキャンペーンの打ち合わせだ。打ち合わせが終わり、健次が支払いをしていると、由季が下見に行く現地の地図と日程を取りに来た。先日、定期健診が問題なく終わり、健次の胸に寄り添った由季・・・。そんなことを思い、2人はなんとなく互いを意識してしまう。その時、健次の携帯電話が鳴った。柴田幸子(りょう)からだ。幸子から、由季のことが好きなのではないかと言われた健次は、否定するのだが・・・。
春木健次(織田裕二)の誕生日。健次と青井由季(矢田亜希子)は、2人で一緒にオーロラを見に行こう、と互いの想いを通わせた。しかし、健次と由季の日常に大きな変化はない。言いたい事を言い合って・・・ただ、秘密の扉に張られた地図では、健次と由季、2人のピンがイエローナイフに刺さっていた。出社前の健次と由季が貴子(加賀まりこ)の病室を見舞う。2人の関係を知らされ、自分の予感は満更でもないと微笑む貴子は、外出したいと2人に告げた。小学校時代の同窓会に出席したいらしい。そこには初恋の相手も来る予定とか・・・。