世界で最も深い湖、バイカル湖からボルガ川やカスピ海まで、ロシアの陸水系は生物の多様性が豊かな地域だ。 地元では“神聖なる海”として知られるバイカル湖には、固有種のバイカルアザラシや小さな甲殻類が生息しており、カスピ海とボルガ川には独自の多種多様な動物が多数生息している。 すべて、激しい水の世界で生き残ったつわものたちである。
ロシアの極東に位置するカムチャツカ半島は、西のオホーツク海と東の太平洋の間にある辺境の地だ。カリフォルニアより広大な土地に舗装された道路はほとんどない。火山から果てしなく続く海岸線まで、カムチャツカの大部分は手つかずの荒野だ。巨大なクマやサケであふれる、まさに“世界の果て”なのだ。
ロシア極東では、北のタイガの山々が南の温帯雨林と出会う。 200万平方マイルを超え、インドの約2倍の面積を有する広大な地域である。 きれいな川が交差する計り知れないほど広大な森林、ここはロシアで最も生物多様性の豊かな場である。 そして野生生物にとって最後の避難所となる、他に類を見ない場所である。
北極圏に位置する凍った沿岸部のツンドラから南の樹木のない草原地帯のステップまで、シベリアには原生林と世界で最も深い湖がある。“眠れる大地”として知られるシベリアの大部分は、年間を通して氷と雪に覆われている。 ここの動物は生き残り繁殖するため適応していかねばならない。さもなければこの凍った大地で滅びるだけである。
Jason Hildebrandt
ナレーター
パターソン・ジョセフ
クリスチャン・ブルックナー
Amanda Theunissen
プロデューサー
Carl Hall