人々が平和な時を取り戻して間もない頃、眞魔国では有利の帰還を祝って、一大イベントが行われることになった。展覧会や美人コンテスト、武闘大会等もある色々なんでも競技大会だ。参加者には聖剣を持つ勇者アルフォードなど懐かしい顔ぶれも。そこにアーダルベルトまでもが現れ一同騒然とする。しかし、大会の喧騒に混じり、財宝を狙う盗賊団の姿が城に近づいていた。果たして、有利達は大会を無事に終える事ができるのだろうか? [SF/ファンタジー][アクション/バトル][コメディ/ギャグ]
破壊された眞王廟の改築も終わり、これを機に眞王廟の大掃除が行われた。その時、地下の倉庫から持ち出され、日干し、棚卸された秘宝財宝の中にそれはあった。未来が見える乗り物・・らしい、何故か二人乗り。そして、その乗り物を動かすには・・・。「ふたりの未来・・・」ひっそりした月夜の晩現れたのは、ぐるぐる巻きにされた有利を引き連れたヴォルフラムだった。
ある日、建て替えのため取り壊し工事中の迎賓館からクマハチの繭がひとつ発見される。前回の一斉羽化から取り残されたと思しきその繭は普通のものと違い、桃色だった。皆の喜びも束の間、クマハチの桃色繭は1000年に一度の貧乏くじだと村田は言う。その頃、竜の山の麓で本能の赴くままに大暴れする竜達による被害が発生、畑を食い荒らされ竜の駆除を望む農民もいるとの報告がグウェンダルの元にもたらされる。
カロリアの視察に訪れた魔王陛下一行はフリンのはからいで万病に効くという秘境の温泉宿に招待される。平穏無事に思えたカロリアの旅だったが、道中では謎の剣士の衝撃を受け、どうにか無事に到着した温泉宿では貸し切りのはずの風呂に人影が・・・。警戒するヨザックをよそにのんびりとしたセリフとともに現れた美少年は、小シマロン王サラレギーその人だった。
少年王サラレギーの誘いに乗って小シマロンの王都までやってきたユーリ達は、賓客として扱われるのだが、特に大きな進展もないまま何日かが過ぎてゆく。サラレギー自身は何か思惑があるようだが・・・。その頃眞魔国ではユーリ達を保護すべくギュンターらによって追跡隊が編成され、その中には小シマロンの事情に明るいアーダルベルトも加わることに。