伝えたかった、アイラブユー

長い間、父親と疎遠になっていたジュリア。彼女が結婚式を控えた数日前、父親が亡くなったとの報せが入り、結婚式は急きょ父親の葬儀になってしまう。その翌日、父親と等身大のアンドロイドがジュリアの元に送られてくる。アンドロイドは父親の記憶を持っており、バッテリーの寿命は６日間だと言う。アンドロイドから、父と娘の旅を提案されたジュリアは…。(c) Jean-Francois Baumard / TCC / STUDIOCANAL.

ブルージュの町を歩きながら、母の想い出を語るアンドロイドの話に耳を傾けるジュリアだったが、彼女は絵描きが飾っている似顔絵の中に、ある人物によく似た似顔絵を見つけて動揺する。その似顔絵は、１９８９年の東ベルリンの記憶へとジュリアを誘っていく…。(c) Jean-Francois Baumard / TCC / STUDIOCANAL.

ジュリアはアンドロイドから、亡くなったと思っていた初恋の相手トマスが今も生きている可能性があると告げられる。さらに、事故の後に彼女宛に届いたという手紙をずっと父親が隠し持っていたことを知り、父親への怒りを隠せない。一方、ジュリアがブルージュにいることを知った婚約者のアダムは、ジュリアの親友ロベールと共にブルージュへと向かっていた…。(c) Jean-Francois Baumard / TCC / STUDIOCANAL.

アンドロイドに励まされ、トマスを探してベルリンに向かうことにしたジュリア。道中、家を出た後の自分に起こったことや、親友ロベールとの友情について話しながら、徐々に父子の距離を縮めていくジュリアだったが、立ち寄った売店でアンドロイドが突然倒れてしまい…。一方、ブルージュのホテルの前でジュリアと男性が車に乗っているのを目撃したアダムは、彼女の浮気を疑う。(c) Jean-Francois Baumard / TCC / STUDIOCANAL.

ジュリアは、初恋の相手トマスと暮らしたベルリンを訪ねるが、あの頃とはすっかり変わってしまった街並みに、時間の経過を痛いほど感じずにはいられない。そんなジュリアに、アンドロイドはこれまで聞いたことのない父と母のパリでの出会いについて話し出す。一方、アダムと飲み明かしたロベールは、アダムがジュリアの浮気を疑っているとジュリアに忠告する。(c) Jean-Francois Baumard / TCC / STUDIOCANAL.

偶然、ニュース番組に映ったトマスの古い友人クナップを見つけたジュリアは、彼が出席するガラにもぐりこむ。トマスの現在についてクナップに問いただすと、トマスはジャーナリストを辞め、マドリードで妻子とレストランをやっていると答える。思いもしなかったトマスの現在に、ジュリアは動揺し、ベルリンを離れようと決意する…。(c) Jean-Francois Baumard / TCC / STUDIOCANAL.