派遣社員として淡々と仕事をこなす灰色の日々を過ごしている岸島司。しかし、足繁く通う近所の喫茶店だけは、心に色味を与える場所となっていた。「彼氏とか興味ない」そう店長に話していた司だが、常に名づけ難い想いを心に抱えていた。