住宅街にある執事喫茶｢コモンローズ｣。執事の黒美崎の指示でフロア統括の小田切以下、鳴羽、桜庭、繭乃、雪江がお嬢様にお仕えする。先輩フットマンたちにひたすら感心している繭乃に頭を悩ませていた小田切は…。

島悠美恵は、憧れの鳴羽に案内された。お嬢様の中ではとてもおとなしく、目立たない彼女だがこの時はどことなく寂しい雰囲気で店内や鳴羽を見つめていた。また、その様子を4人は心配そうに見つめていた。

待ち合わせをしているというじゃじゃ馬お嬢様・雅の隣の席では、静奈のバースデーパーティーが行われていた。小田切と繭乃は、友人たちと嬉しそうに微笑んでいる静奈を見て一瞬寂しそうな顔を見せる雅に気付く。

コモンローズにボーイッシュな雰囲気を漂わせている薫がやってくる。薫が高校時代の同級生だと知った桜庭は薫との思い出を懐かしむ。また薫は、話したいことがあると、意味深な言葉を残して帰って行くのだが…。

いつも周一と2人でコモンローズに訪れる梢の左手薬指には指輪が光っていた。旅行会社のパンフレットを楽しそうに見ている2人を微笑ましく見つめる小田切。だが帰宅時の梢は何やら悩んでいる様子だった。

鳴羽と桜庭は互いにライバル意識を燃やしていた。お嬢様に合わせてメガネを変え、自分の個性を出している桜庭。一方、常に冷静で優雅にお嬢様と接している鳴羽。そんな2人がお嬢様をめぐって衝突する。