事件は高校球児の殺人事件に始まる。殺された彼の父である諸岡三郎(石黒賢)から、もうひとりの息子である弟の進也(中村蒼)の捜索を頼まれていた探偵事務所の加代子(加藤ローサ)は、進也にかけられた兄殺しの容疑を晴らすべく、所長である父・浩一郎(宅麻伸)、愛犬のマサと真相の究明に乗り出す。時を同じくして、巨大製薬会社である三友製薬内でも事件が起きていた・・・。徐々に繋がりを見せる2つの事件・・・。
暴走車に轢かれ、頭部を殴打された男の死体が発見された。被害者の妻・法子(伊藤裕子)は愛人がいる派手好きな女、しかも夫に3億円の保険金をかけていたことが発覚する。世間やマスコミは法子と愛人・塚田(谷原章介)に疑惑の目を向けるが、2人のアリバイは完璧だった。そして事件を担当する所轄刑事の響(長塚京三)、探偵の河野(仲村トオル)は不可解な連続殺人事件へ巻き込まれていく。
クリスマスの朝、雪の積もった校庭で藤野涼子(上白石萌歌)はクラスメイト・柏木卓也(野村裕基)の死体を発見する。警察や高校が自殺と断定する中、涼子のもとに“同級生・大出俊次(坂東龍汰)らによる殺人“を告発する匿名の手紙が届く。自殺か他殺か、転落死をめぐって騒ぎ出すマスコミやSNS。校長の津崎正男(小林薫)は事態の収束をはかるも、更なる事故が起きてしまう。
涼子、津崎校長、テレビ局宛てに届いた3通の告発状。そのことを知るという浅井松子(富田望生)は報道記者・茂木悦男(橋本じゅん)に会いに行く途中、交通事故に遭う。涼子は松子の親友・三宅樹理(山本舞香)の振る舞いを不審に思い、事故のことを厳しく追及すると樹理は喉を押さえて倒れてしまう。噂や憶測ばかりで転落死の真相が分からないことに納得できない涼子はある決意をする。
執拗な嫌がらせを受けていた大出家が何者かに放火される。剛たち警察はさらに大出勝周辺の捜査を進める。学校内裁判に向けて、検事役を涼子が弁護人役を神原が務めることに決まる。神原は殺人を行なったと疑われる被告人・俊次のもとを訪れ、裁判に出るよう説得するも拒否された上に殴られてしまう。津崎校長は第三者委員会を設置し、転落死は自殺と結論付けようとするが、裁判に賛同する生徒が増えたことで焦り始める。