昭和11年、歴史を揺るがす226事件の前夜、東京葛飾柴又の団子屋、くるまやの前に赤ん坊が置かれた。誰の子か承知の上で、車光子(井上真央)は育てることを決める。帝釈天の御前様(石丸幹二)に寅次郎と名付けられて5年、すっかりわんぱくに。光子の夫、平造(毎熊克哉)は、そんな寅次郎が気に入らない。それでも愛情を注ぐ光子が大好きな寅次郎なのに、母を裏切るような出来事が起きる。そして、さくらが誕生して…。[FICT](C)NHK
寅次郎(藤原颯音)は国民学校で立たされてばかりだが元気いっぱい。優秀だが体の弱い義兄の昭一郎の代わりに妹のさくらを守って頑張る。そんな時、父の平造(毎熊克哉)に赤紙が。悲しみをこらえる母、光子(井上真央)に、父への愛を感じる寅次郎だった。さらに昭一郎が病に倒れ帰らぬ人に。抜け殻のような母の姿に、自分が代わりにいなくなればいいと思う寅次郎だが、大空襲の日、母が寅次郎のために見せた行動は…。[FICT](C)NHK
寅次郎(藤原颯音)の父、平造(毎熊克哉)が人が変わったようになって戦地より帰還。光子(井上真央)は不安を募らせるが、祖父の言葉と寅次郎の機転で元の暮らしに戻っていく。中学生になった寅次郎(井上優吏)は、裏の朝日印刷の工員のさとこが好きらしいと、おいちゃん(泉澤祐希)とおばちゃん(岸井ゆきの)は気づく。しかしさと子はうなぎ屋の千吉といい仲のようで、寅次郎の初恋に暗雲が…。[FICT](C)NHK
寅次郎(井上優吏)は中学2年になり、平造(毎熊克哉)に批判的な視線を投げることが光子(井上真央)は気がかりだ。勉強はからきしだが、担任の散歩先生(岸谷五朗)の英語の授業だけは理解はできないけど好き。そんな散歩先生に呼ばれた寅次郎を待っていたのは産みの母お菊だった! 様子のおかしい寅次郎を光子やおいちゃん(泉澤祐希)、おばちゃん(岸井ゆきの)は心配するが、ある日…。[FICT](C)NHK
近所への家出中、寅次郎(井上優吏)は香具師(やし)の政吉と知り合う。しかし光子(井上真央)の迎えで帰宅。その光子がしきりに腰を押さえるように。車家の人々は心配でならないのに、平造(毎熊克哉)だけは知らん顔。御前様(石丸幹二)の知恵で、ようやく光子は病院へ行くのだが…平造の思わぬ行動に、ついに寅次郎は…。[FICT](C)NHK
最愛の妹、さくらに見送られ葛飾・柴又を旅立った車寅次郎。あれから1年、母・光子(井上真央)を亡くした寅次郎は、故郷柴又には戻っていない。しかしビジネスの旅の途中の山形で、初恋の人、さとこ(森七菜)と再会。さとこからもらったりんごに、よみがえる柴又の日々。わんぱく小僧だった寅次郎はお供えから拝借したりんごを、打ち直し中の布団の中に隠すが…そんな泣き笑いの母との毎日を思い出し、故郷へむかう。[FICT](C)NHK