恋する美食の宮廷記

評判の料理人リンは最高の宮廷料理人になる夢を追うため、料理店を去る。宮廷では皇太子の舌を満足させる料理人を必死に探していた。リンの素朴な料理が役人の目に留まり、皇太子の厨房に配属される。新参者のリンにとっては苦労の始まりで、自分の知恵を絞って皇太子に料理を提供しようとするがうまくいかない。

リンが街をさまよっていると、宦官長が現れ、皇太子が戻ってきてほしいと言っていると告げた。ちまきを食べた後、すぐに気に入ったのだ。この機会に前の料理長に何があったかを知り、皇太子も人が言うほど理不尽ではないことが分かった。リー公妃は、幼い頃に領地に出ていた２人の息子の帰還をとても喜び、贈り物やごちそうでもてなした。しかし皇太子は２人に温かく受け入れられなかった。

リンの料理は成功したが、兄弟の間の壁を壊すことはできず、皇太子に真実を話すように説得した。かつて皇太子は、２人の兄弟を困らせるためではなく、守るために去らせたのだ。３人はついに和解し、そのお祝いにリンは食事を作った。皇太子に酒を一杯飲まされて酔いつぶれた彼女は、自分は宮廷料理人の頂点になった、皇太子は料理のことを何も分かっていないと叫ぶ。

リンの「蟹の卵」はやはり食卓に届いたが、以前南方で働いていた役人の一人が、実は材料が蟹ではないことに気付き、皇帝を困惑させる。役人が皇太子を責めようとしたところ、ミンメイは、皇太子は何も知らず、すべてリンが考えたと主張。リンは冷静に、蟹の卵は皇帝の病状を悪化させるので、勝手ながら卵の黄身に取り換えたと説明した。皇帝はこのことで彼女を罰しなかった。

規則に従順に従う皇后は、リー公妃の強情にいつも困っている。皇帝は仲をとりなそうとするが、激怒させる結果になる。皇帝は、健康回復のために菜食を勧められたため、皇后は宮中で肉食禁止令を出し、皇帝のために祈りを捧げに出かける。その際、皇后はリー公妃に皇帝の身の回りの世話をするよう頼む。皇太子はリンに、父のために精進料理を作るよう頼んだ。

リンはリー公妃の企てを見破る。真実が明らかになり、公妃は投獄される。皇太子の厨房に腕利きの料理人ルーがやってきて、従業員に嫌がらせをする。リンは耐えかねてルーに勝負を申し入れる。