乾国・九霄城の督査衛・巡衛、蘇玖児(そきゅうじ)は奇病で意識を失いやすく、事件捜査において抜群の推理力があるのに雑用係に甘んじている。そんなある日、郊外の別荘で役人4名が頰に3本傷のある黒衣の男に殺される事件が発生。犯人は人型にも獣型にも姿を変えられる祺族と思われ、容疑者・寒狰(かんそう)の尋問が督査衛で行われることになり…。