時は今より少し昔、昭和の時代。長崎のとある廃坑街に、人並み外れた巨体を持つ一人の若者がいた。坂口松太郎だ。のたりのたりと日がな一日遊び回るので、誰が呼んだか、のたり松太郎! フダツキの暴れん坊だ。腹が減った松太郎は、未だに石炭を掘って生計を立てている変わり者・西尾のじいさまのもとへと向かうが…。
今日の松太郎は何やら普段と違った様子。先日逮捕された一件で、中学校を退学になってしまったのだ。元・担任教師であった島田に付き添われて就職活動に向かうが、ワガママのし放題。とうとう島田先生もさじを投げ、相撲でも見て帰ろうやと松太郎を誘う。松太郎が相撲をこき下ろすのを、居合わせた関取が聞いていた!(C)ちばてつや/テレビ朝日・東映アニメーション
関取・巌の国の張り手でノビてしまった松太郎。やられっぱなしでなるものかと、鬼の形相で巌の国の巡業先へと駆け出していく! そして、なんと巌の国を倒してしまう。これには周囲で見ていた角界関係者もビックリ仰天。数日後には大挙して家までスカウトに押しかける。ところが、松太郎は相撲に全く興味がない。(C)ちばてつや/テレビ朝日・東映アニメーション
これまでの態度とは一変、憧れの令子センセイの家が近くにあると聞くや、松太郎は『雷神部屋』への入門を決めた。さっそく雷神親方から、角界での礼儀と、新入りの心得を説かれる松太郎。しかし、ロクに聞いちゃいない。続けて屋敷の中を案内されても、自分の個室がないとヘソを曲げる始末で…。(C)ちばてつや/テレビ朝日・東映アニメーション
いよいよ始まった松太郎の相撲生活。ところが、あろうことか稽古初日から大寝坊。さらには、騒ぎを聞きつけてやって来た兄弟子までぶん殴ってしまうのだった。あまりの傍若無人ぶりに、いい加減、周りの力士たちも怒り心頭。ついに部屋頭の小結・猪ノ川(いのかわ)が立ち上がる。(C)ちばてつや/テレビ朝日・東映アニメーション
鬼の居ぬ間になんとやら、親方たちが出かけている間にコッソリ宴会を始める松太郎たち。やがて興が乗るうち、お化けのフリをして兄弟子たちを怖がらせようという話になる。だが、その時、いつもは大人しい田中が…!?(C)ちばてつや/テレビ朝日・東映アニメーション