止めたい時間：アバウトタイム

ミカはミュージカル女優として活躍する日を夢みているが現実は厳しく、せりふのない端役しかやらせてもらえない。家族のためにバイトで食いつなぐ日々を送りながらオーディションを受け続けるミカ。彼女は普通の人にはないある特殊な能力を持っていた。一方、財閥の三男として生まれ何不自由のない生活を送るドハは心に傷を負い不安障害を抱えていた。そんな2人が事故をきっかけに出会い運命の歯車が動きだす。

ドハを海中から救ったミカは自分の時計が止まったことに気付いて動揺する。決してありえないと思っていた奇跡が目の前で起きようとしていた。ドハと一緒にいれば時計が止まることを確信したミカは、何とかドハに近づこうとあの手この手で迫るが全く相手にしてもらえない。あげくの果てにドハの運転手になろうとするが拒まれてしまう。そしてソンヒがミカのために考えた作戦は大失敗に終わり警察沙汰になるのだが・・・

そばにいさせてほしいと懇願するミカの熱意に心を動かされたドハは、ミカを運転手として雇うことにする。しかし次第にミカのことが気になり始め、気付けば好きになっていた。婚約者のスボンもそんなドハの変化に気付き不安を感じ始める。一方、チョ・ジェユ監督にオーディションの時の歌声を褒められたミカは、今度こそオーディションに合格できるのではないかと期待する。

ドハの身勝手な告白を聞いて腹を立てたミカはドハを置いて帰ってしまう。ミカに嫌われたかと気が気でないドハは取り乱し、主治医で友人のソンビンに電話をする。しかしソンビンは深刻な問題を抱えたある患者の診察中だった。ミカは自分に選択肢がないことを思い出し、ドハの告白を受け入れることにする。だがドハの婚約者であるスボンにくぎを刺さされ、改めてドハを利用していることにやましさを感じ始める。

ミカは自分の能力や残り少ない寿命の話をドハに打ち明けるが、ドハは自分の告白を断る口実だと思う。しかし病院で見かけた男性の寿命はミカの言ったとおり1日半だった。それを知ったドハはミカの話を全て受け入れ、ミカの時間が尽きてしまわないように同居を申し出る。一方、縁談を白紙に戻そうと言われたスボンは、人を雇ってドハを監視させる。更にドハの兄ドビンにも近づき、ひそかに取り引きを持ちかけるのだが・・・

ドハとミカの関係を認められないスボンは、ドハの兄でありライバルでもあるドビンに協力を求め、ミカの実家に人を送り込む。そして大金をちらつかせ、ミカとドハを別れさせるよう母親に圧力をかける。更にスボンはミカまでも呼び出し、罵倒しながらドハの家から出ていくように忠告する。しかしスボンに会って落ち込んでいたミカの元にドハが現れ、何があっても自分から逃げ出さないでほしいと気持ちを伝えられる。