空母6隻を中心とする30隻で構成された日本海軍が誇る第一機動部隊。昭和16年12月8日6:05に第一次攻撃隊,総計350機,765名が真珠湾に向けて発艦,時代へと飲み込まれていく。第一機動部隊指揮官の南雲中将と,米太平洋艦隊司令長官のキンメル大将。互いの目的,状況の変化がどのように決断に影響を与えていくのか。果たしてこの決断は正しかったのか。
ソロモン,インド洋における日本軍の快進撃が続く中,米海軍の機動作戦を封じるとともに米太平洋機動部隊の撃滅を目標とするミッドウェイ作戦計画を立案。これが米国との戦争を有利に唯一の作戦と位置づける。1942年5月に謀報活動により日本軍の動きを事前察知していた米太平洋艦隊。日米の機動艦隊規模は五分と五分。一瞬の判断が命運を分ける戦いがはじまった。米第16起動艦隊スプルーアンス司令官は黄金のチャンスをつかめるか。
赤城,加賀,蒼龍の主力3空母を失った日本海軍。残った飛龍は米空母3隻を相手に最後の戦いを仕掛ける。米空母ヨークタウンを攻撃する飛龍の艦載機。残る米空母ホーネット,エンタープライズ2隻と日本空母飛龍の戦いが始まる。米空母に雷撃戦で襲い掛かる日本軍機。しかしそこに見たものは。日米の死闘が最終局面を迎える。何が勝者と敗者を分かつのか。
南方資源確保のために南進する日本軍は,英軍の拠点であり要寒であるシンガポールを目指してマレー半島に上陸する。大英帝国海軍との正面決戦を避け,マレー半島から上陸,陸戦にてシンガポールを目指す。12月8日未明,先陣部隊がシンゴラに上陸。いよいよマレー半島での突進が始まる。攻める日本軍,守る英国軍。はたして防御線ジットララインを英国軍は守りきれるのか。
マレー半島上陸からの突進により疲弊した兵士。弾薬なども十分でない日本軍。山下中将はどのようにシンガポールを陥落させるのか。制空権,制海権を日本に奪取され,完全に孤立しながらもシンガポールを防御する英軍。反撃のため英増援軍を待ち3ヶ月間シンガポールを持ちこたえることができるか。防衛側としての英国軍パーシバル中将の戦い方とは,その決断とは。
第23軍司令官酒井中将の旗下,マレー半島上陸に続いて12000の兵力が防御する英国領香港を攻略する。ジン・ドリンカーズラインにて防御をする英印豪軍。日本軍はジン・ドリンカーズラインを突破できるか。戦場における決断とは。動き出した戦局にどのように対応するのか。戦場ではなにが大切なのか。