大学で研究を続ける好並一樹(伊藤淳史)は、バイトを掛け持ちする苦しい生活ながら、同僚の柏木(桐山漣)や幼なじみの智子(佐々木希)に「いつか人の役に立つ物質を見つけたい」と夢を語る純粋な青年だ。ある日、担当教授の山本(矢島健一)が懇意にする製薬会社社長の北野(西村まさ彦)から相談を持ちかけられる。北野の会社が卸した調味料でアレルギーが多発していると言うのだ。その依頼がやがて一樹の運命を変えていく…。[FICT](C)NHK/フジクリエイティブコーポレーション
山本教授(矢島健一)から与えられた課題の合間を縫って自分の研究に打ち込む一樹(伊藤淳史)は、ある日二日酔いの症状を抑える画期的な物質を発見する。勇んで報告するが山本は興味を示さない。だが、北野(西村まさ彦)が援助を申し出るや山本は態度をひょう変、外資系の大手製薬会社にその話を売り込む。そこは柏木(桐山漣)が共同研究を進める会社で、山本が一樹を研究チームから外そうと考えているのは明らかだった…。[FICT](C)NHK/フジクリエイティブコーポレーション
発見した新物質のペプチドを手土産に北野堂製薬に入社した一樹(伊藤淳史)は医薬品開発を夢見る。だが、社長の北野(西村まさ彦)が求めたのは健康食品の開発だった。一方、研究室の成果を学外に持ち出され怒り心頭の山本(矢島健一)は、柏木(桐山漣)に一樹より先にペプチドの特許を取るよう厳命する。そのころ、智子(佐々木希)は北野堂製薬のリコール隠しによって娘が障がいを負った直美(萩原みのり)に近づいていた…。[FICT](C)NHK/フジクリエイティブコーポレーション
マスコミ発表することで、一樹(伊藤淳史)は新物質の特許争いに勝利した。だが、山本(矢島健一)は学会での発表を強行、柏木(桐山漣)は不完全なデータのまま壇上に立たされることになった…。一方、智子(佐々木希)は直美(萩原みのり)と接触、北野堂製薬のリコール隠しによって幼い少女が重篤な障がいを負ったことにショックを受ける。悲しい現実を突きつけられた一樹は北野(西村まさ彦)に補償するよう説得するが…。[FICT](C)NHK/フジクリエイティブコーポレーション
障がいを負った少女への対応を巡り北野(西村まさ彦)と対立を深めた一樹(伊藤淳史)は会社に残る道を選んだ。そんな時、事故で亡くなった孝彦(泉澤祐希)の携帯電話が見つかる。孝彦と言い争う声を葉子(藤野涼子)に聞かれた一樹は嘘をついて切り抜けるが、北野からの信頼は地に落ちていく。一方、智子(佐々木希)は北野堂製薬による食品被害の証拠集めを開始、柏木(桐山漣)はデータねつ造の調査委員会に召集されていた…。[FICT](C)NHK/フジクリエイティブコーポレーション
一樹(伊藤淳史)は葉子(藤野涼子)との結婚と健康飲料の成功を背景に専務に昇りつめ、社長の北野(西村まさ彦)を上回る権勢を誇っていた。が、TMドリンクの認可保健用食品の審査が通らない。委員長の山本(矢島健一)の妨害と考えた一樹は審査委員の根回しに奔走する。その先でポスドクに戻った柏木(桐山漣)と再会した一樹は、晴れ晴れとした柏木にいら立ちを覚え、智子(佐々木希)と一緒に新居へ遊びに来るよう伝える…。[FICT](C)NHK/フジクリエイティブコーポレーション