美しい顔の裏に残酷な本性を隠す女、ペク・アジン。他人の心を見透かし操る能力は、彼女が生き抜くために身に着けた武器だった。不遇な過去から抜け出すため、仮面を被った彼女は頂点に立つという執念に燃え、手段を選ばない。彼女にとって他人とは、いつでも交換し排除できる“X”でしかない。数多くの犠牲を踏み台にして頂点に立った瞬間、自分の救いにつながると信じた者の手を取ったことで、予期せぬ亀裂が生じる。愛だと信じていた感情が呼ぶものは救いか、それとも破滅か。その先には、彼女に踏みにじられたXたちによる反撃が待ち受けていた。