冷血な叔母から、姉の死を聞かされ親族の縁を切られた竜子(水崎綾女)は、職場の上司(森羅万象)からセクハラを受けた挙句、失職してしまう。そして、キトウ(笠原紳司)という男が竜子に接触し、姉を死に追いやった自殺ゲームの真相を語り、そのゲームへ竜子を誘う。社会からの酷い仕打ちに覚醒した竜子は、彫順(真藤順丈)に頼んで拳に刺青をいれ、夜な夜な酔っ払い相手のノックアウト強盗に変身し...。
子供の頃のコックリさんがきっかけで、この世を恨む男の声が、頭の中に直接聞こえる能力を持った直子。友達が用意したお守りで、その声はある日聞こえなくなった...成長した直子は城南警察の女性刑事となり、無差別猟奇殺人の捜査を行っていた。母からの電話でお守りが壊れたことを知った瞬間、再び男の声が頭の中に鳴り響く。その声は、直子を次々と殺人現場に誘導する。無差別殺人を続けている大貫(津田寛治)の声なのだろうか...?
「あなたの身体には獣の血が流れているのよ。あなたは狼の血族なのよ」子供の頃から、母親に言聞かされた美潮(富田麻帆)は、二十歳の誕生日を境に自分が人間を襲い食べることになると固く信じていた。 母娘は二人暮しで、母親は避暑地の管理人をして暮らしていた。今は、シーズンオフで誰もいないロッジに、深夜侵入する男が...男(二階堂智)は美潮の父親と名乗り、すべては母親の思い込みで、美潮には獣の血なんか流れていないと説明するが...。
