明治末。足尾銅山の鉱毒に苦しむ谷中村の新田サチ(尾野真千子)は、田中正造(柄本明)の頼みで東京の支援者・福田英子(鈴木保奈美)の下で家政婦として働くことに。そして、警察官僚・日下部(松重豊)が現れ、福田家の情報を警察に流すように指示される。美貌の英子、元教育者の母・楳子(藤村志保)、年下の愛人で熱烈な社会主義者の石川三四郎(北村有起哉)など多様な人物が集まる福田家で、サチは働き始める。[FICT](C)NHK
谷中村に戻ったサチ(尾野真千子)の目の前で、国の強制執行によって実家が破壊される。しかも、陣頭で指揮を執っていたのは兄・信吉(岡田義徳)だった。故郷を失ったサチは、英子(鈴木保奈美)に請われて東京に戻る。明治41年。三四郎(北村有起哉)が出獄するが、福田家は三四郎や病身の楳子(藤村志保)を抱え、次第に困窮の度合いを増す。気づまりになるサチは、ある日、街で石川啄木(渡辺大)と運命的な出会いを果たす。[FICT](C)NHK