路シリーズ
視聴可能: Prime Video
不在。その不在感みたいなもの、迷走しているようなもの、眠っているような感じのものの中にわれわれにとって大事な何かがある。そういう絵なり物語にはある種の真理みたいなものがあるのではないかと感じる。目に見えないものを引き出したい。ただし、人形がなにかをするというのでもない。迷いや不在をどうしたら形にできるのか。もしくはできないのか。夢の中の夢。ほとんど動かない。セリフがない、もしくは意味が聞き取れない。それでも別の時間が確かにある。私は自分に内在する本質的な生活感覚に応じて私の時間探求に従うようになり、やがて有機的に生まれてくる感覚的時間は私の中に確かに内在するもので、その感覚的時間は記憶と直結している。自分の中にある、瞑想的時空を繰り返し試していく行為。私はそこで初めて存在を確認し不在を体験する。(C)TMC