はやととひなは都内に住む仲のいい兄妹。ある日道でひろったきれいな青い羽に興味を持ち、持ち主を探しにいくことを思いつく。そこにカラスが登場し、兄妹を羽の持ち主に導く案内役となって一緒に旅をする事になった、幼い兄妹とカラスとの不思議な冒険がはじまる。
自宅の庭から飛び立ち、大空を飛んでいるカラスと兄妹。広い空にはたくさんの鳥達がいる。直後、1頭の鳥が近づいてきてカラスの周囲を回るようにして、通り過ぎていった。正体はツミだ。青い羽の持ち主を探している事を告げると川辺まで競争をして勝ったら持ち主の情報を教えてくれるという。はたしてカラスと兄妹はツミとの勝負に勝利して青い羽の持ち主の情報をゲットする事が出来るのか。
ツミの情報により森にやってきた兄妹。森の奥にいる物知りなフクロウと出会う。森の中にいる青い羽をもつ鳥はオオルリのオスであるとして、オオルリが登場。しかし、残念ながら探している羽とは違うものだった。フクロウも森の事以外はよく知らないため情報が途切れたかに思えたが、オオルリから湖で青い鳥をみた憶えがあると聞いて、カラスと兄妹は湖に向かうことにした。
湖に来た兄妹とカラスはアオサギと出会う。アオサギも青い羽の持ち主であったが探している羽とは違うものだった。アオサギのお姉さんから水辺に住むたくさんのユニークな鳥を紹介してもらう。そして、カラスの力により大きくなったアオサギの上に乗って時を超えた湖のクルーズが始まる。青い羽の持ち主は見つからなかったが、アオサギのアドバイスにより河のほうに行く事になり冒険は続く。
街中を歩いているとツバメが目の前を通り過ぎていった。子育てをしている。はやとが青い羽を拾った場所を目指して、河に向かっていると河沿いの砂地にスズメがたくさんいることに気付く。砂浴びをしていた。スズメたちと会話をしているといつのまにか夕暮れになっていた。青い羽の持ち主に会えないまま夜になってしまうのか、さみしげな兄妹はカラスにのって捜索を続ける。
兄妹にも疲れの色がでてきた。ご飯の時間だから帰ろうかと思ったその時、河で何かが光るのに気付く。くちばしで魚をくわえてあらわれた鳥の羽は探してた青い羽にそっくりであった。魚をくわえた鳥に話しかける「これ、あなたの羽?」「うん、確かにボクの羽だ」羽の持ち主はカワセミであった。ようやく目的を達成。カラスとの大冒険が終わり夕暮れの中カラスと一緒に家に帰る兄妹であった。