高慢と偏見

ハートフォードシャーのベネット家には、5人の娘がいた。夫人は娘を金持ちと結婚させようと躍起になっていたが、折りしも近くのネザーフィールド･パークに、独身の若い富豪ビングリーが越してくる。好機来たれりとばかり、夫人は舞踏会に娘たちを連れて乗り込む。

疎遠だった父のいとこのコリンズから、近々訪ねるとの手紙が送られてくる。しかし、ベネット家にとっては、ネザーフィールド･ホールで開かれる舞踏会のほうが重要なことだった。エリザベスはダーシーとダンスをするのだが…。

エリザベスは、親友のシャーロットがコリンズと婚約をしたことを知り愕然とする。決心を変えさせようと説得を試みるのだが、彼女の気持ちは変わらぬまま…。

ダーシーは、エリザベスの偏見を解こうと手紙を書く。リディアはフォースター夫人と共にブライトンに招かれる。そして、ペンバリーでダーシーと再会したエリザベスは、思いがけないダーシーの礼儀正しさにすっかり心がほぐれる。

ダーシーはエリザベスを妹のジョージアナに紹介し、ペンバリーに迎えられることをうれしく思っていた。しかし、楽しい日々が想像された矢先、ジェーンからの意外な知らせにエリザベスは打ちのめされる。妹のリディアが、ウィッカムと駆け落ちをしたというのだ。

リディアが、勝ち誇ったように夫のウィッカムと帰ってきた。しかし、ダーシーの助けを得たことを秘密にすると誓ったにもかかわらず、リディアは不用意にもそのことをエリザベスにもらしてしまう。同じくして、ビングリーがロングボーンに戻ってくる。ジェーンに会いたがっているというのだ。