天明8年。平蔵は一時、火盗改メ長官を解任されるが、江戸市中に多発する辻斬り探索のために復職。そしてある夜、"白梅香"という香油を体につけた辻斬りに襲われるが、危うく難を逃れる。辻斬りの名は、金子半四郎。彼は香具師の元締・三の松平十によって、平蔵殺しを依頼された、刺客であった・・・。(c)松竹
久々に本所界隈へと市中見回りに出た平蔵は、旧友の岸井左馬之助、相模の彦十と再会。平蔵は彦十からの情報で、取り逃がした盗人・小川屋梅吉が、御家人・服部角之助の屋敷にいることを知る。その梅吉と悪事でつながっていたのは、今は角之助の妻で、平蔵と岸井左馬之助にとっては初恋の人・おふさだった。(c)松竹
平蔵にひと泡ふかせようと目論む、兇賊・蛇の平十郎は、医師・千賀道有宅に狙いをつける。その頃、一味の彦の市は、自分の女おそのに、別の男ができたことを知った。おそのと密会中の男を、彦の市は刺し殺すが、死んだ男は蛇一味の、鶉の徳太郎で・・・。(c)松竹
春から夏にかけ、急ぎばたらきの盗賊が出没。首領の名は、"血頭の丹兵衛"らしい。ところが、別件で捕縛された小房の粂八は、本物の丹兵衛は殺生をしない本格派の盗賊だと言い張った。平蔵は、偽者捕縛に手を貸すという粂八の言葉を信じ、丹兵衛探索にあたらせる。(c)松竹
ある日、市中見回りに出た平蔵は、若い頃に世話になった鶴の忠助の娘・おまさを見かける。彼女は、今は吉間の仁三郎一味の引き込み女。だが、仁三郎の急ぎばたらきが嫌になり、自ら密偵となることを、平蔵に名乗り出た。ところが、このことが仁三郎に発覚。さらわれたおまさを助けるため、平蔵は仁三郎の盗人宿へと単身乗り込んでいく。(c)松竹
同心・小野十蔵は、掛川の太平一味と思われる助次郎の家を見張る。ところが、助次郎は女房のおふじに絞殺された。身重で心根の優しいおふじに同情した十蔵は、彼女を密かにかくまうことにする。十蔵は、おふじの情報から掛川一味の猿の釘六を捕えた。だが、二人のことを知った釘六の仲間・仙吉が、そのことをネタに十蔵に脅しをかけて・・・。(c)松竹