19世紀、琉球王朝末期の沖縄に、一人の女の子が生まれた。男子を望む父に疎んじられた子は聡明な少女(仲間由紀恵)に成長。父、そして自らの願いをかなえるため、性を偽り宦官(かんがん)・孫寧温として、時代の変化が押し寄せる王朝の役人になる。まず、難破した英国船の船員を手厚く保護し、外交的手腕を発揮。王(高橋和也)に認められ、王府の財政改革を命じられるが、王の姉・聞得大君(高岡早紀)と全面的に対立する。[TAIG](C)NHK
聞得大君(高岡早紀)に女であることを見抜かれた孫寧温(仲間由紀恵)。踊り童子の兄・嗣勇(金子昇)を人質に取られ、聞得大君から命じられるまま、対立する王妃(若村麻由美)を王宮から追放処分に。極端な処分が王府の役人の反発を呼んで四面そ歌となるが、同僚の朝薫(塚本高史)は、何か考えがあるはずだと寧温を信じる。薩摩藩と手を結んで資金を引き出そうとする聞得大君は、王府の機密を薩摩に引き渡すよう寧温に命じる。[TAIG](C)NHK
聞得大君(高岡早紀)から機密を引き渡すように命じられた薩摩側の役人は、寧温(仲間由紀恵)が少女の頃に出会った浅倉雅博(谷原章介)だった。浅倉は、絶望して崖から身を投げた寧温を救い出し、初めて琉球に来たときに出会った少女だと確信し、横暴の限りを尽くす聞得大君に対してともに闘おうと説得する。反撃が始まった。一方、寧温と門番の多嘉良(藤木勇人)は、王府の中に清からのアヘンが入り込んでいる証拠をつかむ。[TAIG](C)NHK
孫寧温(仲間由紀恵)は、キリシタン疑惑で、聞得大君(高岡早紀)を王宮から追放した。朝薫(塚本高史)と共に王宮内のアヘンについて調べるが、突如、今の職を解かれ、閑職に追放される。それはアヘン調査を2人に極秘で続けさせようとする尚育王(高橋和也)の作戦だった。薩摩藩と清国にも協力を仰ぎ、黒幕を突き止めようとする寧温たちは、王妃(若村麻由美)など王家の女性たちが暮らす御内原に狙いを定める。[TAIG](C)NHK
孫寧温(仲間由紀恵)は、尚育王(高橋和也)に「近代化のための教育が必要だ」と進言。最新の欧米情報で寧温の気をひいた清国の宦官・徐丁垓(GACKT)は、寧温が女だと見抜いてゆすりにかかる。そこへ王急死の知らせが。幼い王子にとりいって琉球王国を乗っ取ろうとする徐丁垓を阻止するため、寧温は王宮に戻るが、薩摩の浅倉雅博(谷原章介)との仲を引き裂かれ、徐丁垓に陵辱される。ついに寧温は徐丁垓と直接対決する。[TAIG](C)NHK
朝薫(塚本高史)に謀反の疑いをかけられた孫寧温(仲間由紀恵)は、八重山に一世流刑となる。3日間の船旅で到着した八重山は、英米艦隊から砲撃を受けていた。列強の脅威が琉球に迫っていることを早く王府に知らせなければ、と焦る寧温。熱病にかかって山中に打ち捨てられているところを救ったのが、かつての女官・大勢頭部(かたせ梨乃)だった。どうしても王宮へ戻りたいという寧温に、大勢頭部は王宮に戻る手立てを考え出す。[TAIG](C)NHK