地球誕生から46億年。地球の生命は、宇宙の活動と密接に関係してきました。原始地球に彗星(すいせい)が飛来して大量の塵(ちり)をまき散らし、ここに含まれていた有機物が元になり、生命誕生への道が開けたのかもしれません。また、時として彗星は、地球に衝突して生命の大量死を招きました。この衝突が刺激となって進化が促進されたという説もあります。第1集は、私たちの生命と宇宙との深い結びつきの謎に迫ります。[STDY](C)NHK
いま、宇宙に生命を探すさまざまな試みが行われています。木星の衛星エウロパは、これまで太陽光も届かない氷の世界と考えられていましたが、大氷原の下に広大な海が確認され、生命が存在している可能性が出てきました。カリフォルニア大学を中心に展開されているSETI@homeは、世界中の家庭のパソコンをつなぎ、宇宙からの電波をとらえて分析する試みです。はたして人類は地球外生命を見つけることができるのでしょうか。[STDY](C)NHK
人類は火星に魅せられ、数々の探査機を送り込んできました。その結果、火星は次々にベールを脱ぎ、太陽系最大の火山や深さ9000メートルもの大峡谷や空が青く染まる幻想的な夕焼けなどの美しい素顔を見せ始めました。地下には大量の水が眠り、生命存在の可能性があるとも言われています。そしてNASAは、火星に人間を送り込む構想を発表しました。4億キロかなたの火星まで、壮大な冒険旅行を夢見た人類の挑戦を紹介します。[STDY](C)NHK
21世紀、温暖化をはじめ危機が迫る地球から逃れて、火星で暮らし始めた人類。この不毛の星を地球と同じような環境に改造しようとします。温室効果ガスを放出して温度を上げ、地下に眠る水を表面に戻し、川や海を蘇らせて火星に移り住むことはできるのか。第4集では、もうひとつの地球”火星”への移住の可能性を探ります。私たちの子孫は、夜空に浮かぶ地球を眺めながら新たな進化へと踏み出すかもしれません。[STDY](C)NHK
富と権力の象徴である黄金は、一体どのように生み出されたのでしょうか。最近の科学では、宇宙空間で中性子星が衝突した時に発生する膨大なエネルギーが核融合を起こし、金が生み出されたとしています。鉄や炭素など他の元素も同様、星々の輪廻(りんね)と元素の誕生に関する詳細なシナリオが描かれつつあります。第5集では、150億年にわたって繰り返された宇宙の活動と金の誕生を紹介します。[STDY](C)NHK
3000万種の生命が満ちあふれる地球は奇跡の星なのでしょうか。それとも、宇宙には同じような惑星が数多く存在するのでしょうか。この謎を解くために、世界中の天文学者がもうひとつの地球を探し続けています。60余りの太陽系を見つけましたが、私たちの太陽系がいかに幸運に恵まれているかが明らかになりました。第6集では、宇宙の謎に挑み続ける天文学者たちを追い、CGを駆使して惑星の誕生や天体衝突などを紹介します。[STDY](C)NHK