ドラァグクイーンのルビー・レッドこと、ロバート・リンカーン・リーは、長年ステージに立って稼いだ金で、夢を実現させようとする。しかし、一緒にクラブ経営に乗り出そうと約束した恋人ダミアンの正体は、ロマンス詐欺師だった。やがて全財産を取られ無一文になってしまったロバートは、キャンピングカーで全米を回りながらショーに出て、お金を稼ごうと決意。そんな中、ロバートは、差し押さえられた上階の部屋に隠れ住みながら苦しい生活を送っていた生意気な子ども、AJと出会う。

新たな旅に出発したロバートのキャンピングカーに、AJが忍びこんでいたことが判明。しかも少年の格好をしていたAJは、実は少女だった。子どもの身を案じてパンケーキを食べさせるロバートに対して、喧嘩腰のAJは祖父に会いたいからテキサスに連れて行けと強引に迫る。やがてピッツバーグに向けて走り出した車の中、AJは携帯電話を置き忘れてきたことに気づいてダイナーに戻れと暴れだす。ロバートは機転を利かせてAJを安心させ、ショーに参加するが、途中で思わぬトラブルに遭遇する。

ロバートたちが乗ったキャンピングカーが追突事故に遭う。ロバートはその場を離れようと急ぐが、そこで彼の金を巻きあげた因縁の2人組に見つかってしまう。やがてロバートとAJは、車に残った事故の痕跡や互いの関係を警察に不審に思われて、親子だと言い張る。さらに立ち寄った町で、思わぬ故障箇所が判明。足止めを余儀なくされたロバートは、修理代を稼ぐために、あるコンテストに飛び入りで参加する。一方、路上で捕まった娼婦はAJの母親だった。母親は娘と連絡をとるために警察の電話を借りて、伝言を残そうとする。

片田舎の寂れたステージで全力を尽くすロバート。しかし観客の反応は芳しくなく、2人は早々に引き上げる。気分を盛り上げるためキラキラと輝くシャツを買ってきたロバートに、AJは冷めた反応を返す。やがて次の目的地であるテネシー州ナッシュビルに向かう途中、ロバートは金欠ながらも舞台衣装を収めた博物館に立ち寄り、収蔵品に魅了される。そんな彼に、ルイスは電話でAJの母親についての情報を知らせる。一方、博物館にうんざりして町のペットショップに行ったAJは、犬を購入する軍資金を稼ごうとして、ある計画を思いつく。

ロバートたちは、ダミアンとレディ・デンジャーの追跡を受けながらも、湖のほとりのRVパークでつかの間の休息を得る。そんな中、ウィンドウベルの音を耳にして、母親と過ごした幸せな誕生日のことを思い出すAJ。その日、AJは祖父ダグラスからの手紙を受け取り、誕生日を祝うメッセージを読んでいた。一方、ロバートもヘクターとの思い出が入ったフォルダがPCに残っているのを見つけてしまう。動揺しながらも思い出に浸っていたロバートは、やがてふとしたきっかけで、滞在客と一緒にミュージカルを演じることになる。