Dan Brown's ロスト・シンボル

ハーバード大学の教授、ロバート・ラングドンは、恩師であるピーター・ソロモンの頼みでパーティーのスピーチをするため、ワシントンD.C.の議会議事堂を訪れる。しかし会場で待ち受けていたのはパーティーではなく、ピーターの切断された右手だった！ ピーターをさらったと思われる人物、マラークからの電話で、「古の門」を探し、解放しろと言われたラングドン。けれど門の在りかを見つけるためには、議事堂に眠る暗号を解く必要があり…。

ピーターを救うため、行動を共にするラングドンとキャサリン。ＣＩＡの追跡から救ってくれたのは、ピーターのフリーメイソンの友人ベラミーだった。ベラミーの協力を取り付け、ピラミッドの謎を解読するにはカギが必要だと気付いたラングドンは、撃たれて入院中のヌニェスに協力を求める。さらなるＣＩＡの追跡を何とかかわすラングドンとキャサリンだが、マラークはキャサリンと行動することを許さず、脅しをかけてくる。

マラークから、キャサリンを残し一人で冠石を探せと言われたラングドン。しかし父親を助けたいというキャサリンの意志に押され、彼女の同行を許してしまう。一方ＣＩＡのサトウは、ベラミーから「リヴァイアサン」と呼ばれるフリーメイソン内に存在する秘密の組織の情報を聞き出す。それぞれが「古の知恵」の謎に一歩進もうとするさなか、自分の警告を無視したラングドンらを戒めるべく、マラークはキャサリンの助手、トリッシュに狙いを定める。

トリッシュの殺害で、別行動を余儀なくされたラングドンとキャサリン。燃え残ったフィルムに謎かけが隠されていることに気づいたラングドンは単身、ベラミーの元へと向かう。一方、父親の生死を確かめたいキャサリンは、待ち伏せていたサトウに交換条件を取りつけ、あるお願いをすることに。ヌニェスもまた、自分を撃った犯人の正体を暴こうと行動を起こす。ラングドン、キャサリン、ヌニェス、３人が事件解決のために動き始めた先で待ち受けるものとは。

ラングドンは冠石の箱の文字を手掛かりに、ナショナル・ギャラリーの版画にたどり着くが「門」の位置を特定することができない。マラークから送られてきた映像でピーターの無事を確認したラングドンとキャサリンは、サトウの提案でピーターを助け出す作戦を実行することに。一方、殺されたトリッシュに薬物が使われていたことを知ったヌニェスは、薬剤師のバスティンの元妻ソフィーに疑いの目を向け、再びソフィーの自宅に向かう。

ピーターと共にマラークに連れ去られたラングドンは、地下に監禁され、一人ピラミッドと冠石の謎を解くよう言われる。冠石が入っていた箱に細工が施されていることに気づいたラングドンは、マラークにピーターの協力が必要だと訴える。キャサリンもまた、ヌニェス、サトウとともに、ラングドンたちを救うべく動いていた。しかし手がかりを探す最中、キャサリンはサトウから信じられない事実を明かされることになる。