女はある日、3 4 年間貯めつづけてきたものを捨てた。それは、「靴」「お金」「招待状」「口紅」「お別れの挨拶」、そして「夜」。女は車を盗んで旅に出る。盗んだ車に残されたメッセージとともに。”海から来たのか。海に向かうのか。”漂う心が辿り着く、海へと向かう女の旅。「生と死」「希望と絶望」が入り交じる彼女の物語が今、生まれる。