銀牙 流れ星 銀

雪深い奥羽山中の民宿で、熊狩りの名犬リキの子達が生まれた。民宿の子･大輔は、その中に熊犬として珍重される“虎毛”の子を見つける。その子は輝く毛色にちなんで“銀”と名付けられた。

竹田五兵衛は狂熊赤カブトを撃たんと、執念を燃やしていた。生後間もない銀を立派な熊犬に育て上げるべく、母親から引き離して訓練をする。その訓練は、想像を絶する過酷なものだった。

赤毛の熊出現の知らせを受け、五兵衛達は雪山へ入る。その帰り道、大輔がクレバスに滑落!! 銀は、最愛の友である大輔を救出するため、命綱となるロープをくわえて、クレバスの中に向かう!

大輔は、入院中の五兵衛に代わり、自分こそが奥羽を守るために赤カブトを倒そうと決意する。医師･秀俊のハンティング･ボウを無断で持ち出し、銀を連れて赤カブトの領域へと分け入るが…。

雷鳴が轟く山中で、大輔と銀は、巨大な熊を相手に初の実戦に挑んでいた。銀は額に3本の爪跡を刻まれつつも、大輔と一心同体となり、身の丈の何倍もある、敵の前に立つ…!!

赤カブトの出現により、村は脅威にさらされていた。危機感を抱いた大輔は、鉄砲店で自分のハンティング･ボウを入手する。一方、銀は山林の奥でただ者ならぬ野犬軍団の臭いをかぎつけた!