Sobre la juventud

葉広(イエ・グアン)は、両親の希望する第一志望の学校に落ち、人生で最悪の日と思っていた日に、道に座り込んで雨に濡れている啓章(チージャン)に出会い、傘を差しだした。1年後、高校で葉広は誕生日を後輩たちが大勢で祝うような、校内の人気者になっていた。同じ高校に通う啓章は、地味な生徒だが、音楽が好きな彼は密かにバークレー音楽大学への留学を夢見ていた...。

誕生日にひとり寂しく外に出て、ひどい目に遭った葉広を、啓章は母親の店に連れてきた。濡れた葉広にタオルを渡し、温かい卵スープを出す。カフェでずっと待たされているレイは、やっと来た林翔(リン・シアン)と話している時、彼と連れの女性に傷付けられ、店を出る。庇ってくれた店員・阿健(アージエン)が、頼んだケーキを持って追いかけてきて...。

ライブが終わって啓章は葉広を探すが、姿が見えなかった。家に帰ると母から、背の高い痩せた知らない友達が、ライブ前に訪ねて来たと聞く。葉広だと思った啓章は、卵スープを持って訪ね警備員に預けた。葉広はピアノの稽古を忘れていて、急いで家へ戻ったのだ。両親が帰宅し、葉広が卵スープを飲んでいるのを見ると、こんな栄養のない物を、と言って捨ててしまい...。

啓章の部屋で、2人でデモテープを聞いていると、椅子に掛けてある折りたたみ傘を見て、葉広が「似たような物を持っているかも」と言う。そのうちベッドで眠ってしまった葉広は、朝、朝食を食べ、啓章の制服を借りて登校する。レイは阿健と、林翔のバイクに傷をつけようとするが思いとどまり、2人で夜市で憂さを晴らした...。

ブティックの中で阿健が洋服を見立ててもらおうとすると、レイはプリクラで写真を撮っていた。可愛いから欲しいと阿健が言うと、じゃあ一緒に撮ろうと言って、レイは阿健を引っ張り込み抱きかかえる。バンドの練習に連れて行った葉広を家まで送った啓章は、葉広が一瞬部屋を見て外に座るのを見ると、一緒に並んで座る...。

レイの携帯には、話を聞いて欲しいと阿健からメッセージが何度も入っている。困った阿健は、啓章にあるお願いをする。学校でレイに声を掛けた啓章は、葉広が君の事で悩んでいると話す。最初は冷淡な態度で聞いていたレイは、啓章が葉広と友達になれてうれしい理由を聞き、彼の密やかな気持ちを察し、理解を示した...。