怪談 蛇女
明治初期、北陸の片田舎では大地主・大沼一家の支配の下に小作人たちが搾取されていた。冷酷な主・大沼長兵衛は、弥助一家の主を殺し、さらにその妻・すえ、娘・あさに長兵衛の母屋で機織りを強要した。ある日、すえは、大沼家で殺されそうになった蛇を救ったところを蛇を不吉としていた長兵衛に力任せに蹴飛ばされたことがもとで呪いの呟きを残して死んでしまう。その翌日、あさは大沼家長男・武雄に犯される。絶望したあさは、盆の夜に母・すえの亡霊を見た。この時から、すえは夜な夜な長兵衛一家を脅すようになる。一方、あさはすえの墓許に喉を掻き切って死んでいた。そして、長兵衛と武雄の身に蛇の呪いが降りかかっていく…。[人情](C)東映
出演
桑原幸子、賀川ゆき絵、河津清三郎
監督
中川信夫