昭和20年。満州で丸山邦雄(内野聖陽)は終戦を迎えた。150万以上の日本人はソ連占領下の満州で略奪や暴行にさらされ、飢えと寒さの中、多数が命を落としていく。新甫八朗(原田泰造)、武蔵正道(満島真之介)とともに祖国日本に訴えるため満州脱出を決意する丸山。妻・万里子(木村佳乃)は後押しするが、新甫の妻・マツ(蓮佛美沙子)は危険な行動に不安を隠せない。脱出に踏み出す3人を次々と絶体絶命の危機が襲う。[FICT](C)NHK
丸山邦雄(内野聖陽)は満州から帰国を果たす。残された万里子(木村佳乃)とマツ(蓮佛美沙子)には知らせは届かず、マツは夫・新甫(原田泰造)の死を疑うが、丸山のラジオ演説が遠く満州に届き、万里子は無事を知って涙する。丸山たちは引き揚げを実現させるべく世論を盛り上げようと手を尽くしていた。吉田茂(萩原健一)やマッカーサーにも直訴、同胞の帰国を訴え続け、昭和21年4月、ついに悲願がかない引き揚げが始まる。[FICT](C)NHK