キッズ･ウォー5 ～ざけんなよ～

世の中の不正義に対し「ざけんなよ！」とタンカを切り、騒動を巻き起こしてきた元気な今井一家。しかし、何と一家の大黒柱・大介（川野太郎）と妻・春子（生稲晃子）、幼い末娘の真理が交通事故で死去してしまった。残された4人の子供達・茜（井上真央）、健一（小谷幸弘）、里香（宮崎真汐）、浩（金澤匠）、そして彼らの祖母・友恵（島かおり）は悲しみに暮れていた。今後、子供達の生活はどうするのか…現在の家にはローンが沢山残っており、友恵が一人で子供達を養うのは難しい。そこで友恵は、子供達に町田の全寮制フリースクール『太陽学園』に移り住むことを相談する。友恵もそこで教師として働くという。子供達は苦しい家庭の経済事情を思い、それを承諾する。⒞CBCテレビ

茜は、別れて暮らしている実父・中西（宇崎慧）に「一緒に暮らそう」と言われ、悩んだ末にそうすることを決める。健一達と離れるのはつらかったが、茜は友恵にこれ以上経済的負担をかけたくなかったのだ。健一や浩は悲しみが隠せない。友恵は現在の家を売りに出すことを決めた。そして、いよいよ今井一家が太陽学園に移り住む日が来た。茜も引っ越しの手伝いにくるが、そこで荒れた学園の風景を目にし一抹の不安を抱く。翌日、里香はいきなり同室の不良・真紀（小松愛）にイジメられる。そして健一と浩はささいな誤解から無実の罪で高圧的教師・瀬島（菊池隆則）に腕立て伏せを強いられる。そこに茜が兄弟の様子を気にしてやって来た。⒞CBCテレビ

茜が太陽学園に様子を見にきてみると、里香はイジメにあい、健一や浩は瀬島に体罰を受けている始末。茜は理不尽な瀬島を「ざけんじゃねえ！」と一喝。兄弟の様子が心配になった茜は、自分も太陽学園に入ることを決める。友恵は、スパルタ教育で生徒をしごく瀬島に行き過ぎたところがあるのではと北村園長（小宮健吾）に相談するが、聞き入れられない。茜は里香と同室になるが、二人は相変わらず犬猿の仲で、前途多難な様子。里香は、不良の真紀に目をつけられ、様々な嫌がらせを受ける。さらに里香は、真紀に亡くなった父のことをからかわれ激怒、なんと、近くにあった薪割り用のナタを手にして真紀に襲いかかる！⒞CBCテレビ

里香がナタで真紀に襲おうとした騒動は、茜が里香をとめて事なきをえたが、友恵達はその行動の過激さにビックリしてしまう。一方、浩は、引きこもりの少女・しのぶ（杉浦麻美）が、瀬島に食事抜きで立たされているのに同情し、昼食をこっそり差し入れようとするが、瀬島に見つかってしまい大目玉を食う。その様子を見た健一は浩をかばい、瀬島に反抗する。そんな中、友恵はかつての家がなかなか売れないことに頭を悩ませていた。苦しい友恵の胸の内を察した里香は、かねてからの、町田の中学に通うという希望をあきらめようとする。色々費用がかかるからだ。しかし里香は自分の将来に不安を感じ、茜にやつ当たりをする。里香に嫌気がさした茜は、その晩健一と浩の部屋で寝ようとするのだが…⒞CBCテレビ

翌朝、瀬島が、炊事当番にこない健一達を起こそうと部屋にやって来る。その部屋では、なぜか茜と健一が抱き合って寝ており、大騒動に。茜は寝ぼけて間違えて健一のベッドに入ってしまったのだ。茜達は叱られ、反省する。不良グループの文太（多賀名将也）が、母親と面会している。しかし、何やらもめている様子。茜は彼のことが気になる。一方、友恵は、引きこもりの子に体罰を与える瀬島、そしてそんな彼を黙認する学園のやり方に苛立ちを募らせていく。友恵はここを出ても行く当てがないことを考えると、園長達に強い態度に出ることが出来なかった。しかし、いじめられた里香をかばった茜が、逆に瀬島に土下座をさせられているのを見て、友恵はついに学園に対して怒りを爆発させる。⒞CBCテレビ

友恵は、茜が瀬島に土下座させられているのに腹を立て、「学園を出て行く」とタンカを切るが、後に自分達の身の振り方を考え、しぶしぶ園長達に頭を下げる。茜と里香は、ホストクラブ通いに夢中になっている学園の高校生二人に「いいバイトがある」と聞き紹介してもらうが、何とそれはポルノ写真の撮影だった。茜達は慌ててそれを断る。その帰り道、茜達は学園の中学生・ユリ（山本梨加）が援助交際をしている現場を目撃する。茜はそんなユリを注意するが、逆恨みされてしまう。茜は、ユリが割ったグラスのせいで瀬島に叱られ、体罰を受けるが、そんな茜を文太が助ける。⒞CBCテレビ