クルーソー

ガイコツの顔をした女性が砂浜に佇んでいる...そんな夢を見たフライデーは、何かのメッセージに違いないと思った矢先、ツリーハウスの水道から水が出なくなってしまう。原因を調べると、水源の割れ目に何かが詰まっていた。異物を取り除こうとしたクルーソーだが、その際に結婚指輪を消失。指輪のない手を見てスザンナとの結婚式、そして彼女の父親ジョンに結婚を反対された苦い記憶が蘇る。火薬を使って割れ目を爆破すると、ガイコツの描かれた箱と洞窟が出現。箱を空けるとそこには人間の頭蓋骨が。2人は夢の女性と頭蓋骨の因果関係を調べようとするが...。

島に英国船が上陸、しかし乗組員ジェイコブたちによって乗っ取られ、テイラー船長やその家族は人質になっていた。何とか船長に近づいたクルーソーは、救出すれば乗船させてくれるとの約束を取り付ける。ネット捕獲作戦は失敗に終わるが、フライデーを見かけた反逆者たちは、この島に悪魔がいると怖気づく。クルーソーは、ジェイコブを殺せば帰国できると考える一方で、英国で異教徒を弾圧していたジェフリース判事の悪行を思い出していた。クルーソーは救出のため、若い医師オリヴァーに協力してもらおうと声をかけるが、その医師はオリヴィアという名前の女性だった。彼女は自分の身を守るために男装していたのだ。

クルーソーとフライデーは木に宙吊りになった船とコンパスを発見。クルーソーは船の修理を張り切るが、フライデーは未知なる土地への恐れから乗り気でない。フライデーに故郷のことを尋ねられたクルーソーは、自分を窮地に陥れた義兄サミュエルを思い出す。彼は交易船と偽って、私掠船(海賊船)への投資をクルーソーに持ちかけ、なけなしの資金を出資させたのだ。船の修理は終わるが、フライデーがコンパスを炉に落としてしまう。諦めきれないクルーソーは、停泊中の英国船からコンパスを盗む。クルーソーの無謀な行動に腹を立てるフライデー。2人の意見は対立し、別々の経路でツリーハウスまで帰ろうとしたその時...。

フライデーは人食い族が島に上陸した形跡を発見し、かつて自分も生贄寸前だった辛い過去を思い出す。クルーソーとフライデーは人食い族の捕虜を救出するが、その男はかつて2人を置き去りにしたスペイン船の船長、サンタナだった。サンタナは「自分の命はどうでもいいから、仲間を助けてくれ」と懇願。改心したという彼の言葉を信じるクルーソーに対し、フライデーは「お前は人が良すぎる」と忠告する。サンタナは、もう一人の捕虜はベイロムという名前の先住民で、命の恩人だという。それを聞いたフライデーは血相を変え、ツリーハウスを飛び出すが...。

フライデーがクルーソーに突然襲い掛かってくる。どうやら毒に冒されているようだが、オリヴィアの助けで、ハチの蜜毒が原因だと判明。解毒作用のある薬草を懸命に探すクルーソー、同行したオリヴィアは彼の過去について聞く。クルーソーはジェフリー判事に裏切られ、反王制派の濡れ衣を着せられた。新天地へ旅立つ決意をし、乗船を手配してくれたブラックソーンに感謝する。スザンナは、娘の将来を心配し離婚するよう促す実父ジョンと縁を切り、そんな妻をクルーソーは生涯大切にしようと誓う。出航当日、父親ジェームズから家系図がはさんである聖書を手渡される。孤独かつ繊細、しかも友情に厚いクルーソーにオリヴィアは惹かれていく。

オリヴィアから船が直ったとの報告を受けるクルーソーとフライデー。48時間以内にテイラー船長たちを助け出し、英国へ出航することを決意する。オリヴィアはアトキンズ一味をツリーハウスに誘導し時間稼ぎをするが失敗、クルーソーも捕らえられてしまう。アトキンズの狙いはフライデーを奴隷として連れ帰ることだった。格闘の末、クルーソーはアトキンズを拘束するが、クルーソーをかばったオリヴィアが銃弾に倒れる。一方、イギリスではブラックソーンがクルーソーの遺体が漂着してないか調べていた。スザンナはクルーソーが破産したことで不動産を没収され、ブラックソーンに相談しに行く。