サチのお寺ごはん

「薄い幸」という名の通り、不運続きな人生を送っている臼井幸27歳、イベント会社OL。会社帰りに立ち寄ったコンビニの出口で、お坊さん見習いの唐丸とぶつかり転んでしまう。お詫びにおごると連れてこられたのはお寺。住職の源導と料理見習いの大学生・小木が、ごまを浮かべた「茄子の利休汁」を作ってくれた。久しぶりに手料理を食べたサチ。この出会いをご縁に、源導の料理と教えで毎日が少しだけ変わりそうな予感。

お寺ご飯のおかげで少しだけ人生が前向きになったサチ。でも会社の同僚が新しい目標見つけ辞めていき、親友のまっちゃんに彼氏ができた事が発覚し、置いていかれた感で落ち込む。源導に利休汁のお礼をと手拭いを買い、縁泉寺に行ってみると、とうもろこし料理を作るところだった。「誰かと比べる必要はない。出来る事からやればいい」と源導に言われ「じっくり行こう」と思う幸だった。

休日に朝寝坊していると母から大量のじゃがいもが届く。と同時母が来た。フィギュアスケートのショーを見に行くという。連れていけとわがままを言う母と喧嘩してしまい後悔。じゃがいもを持ち縁泉寺へ。肉の代わりにお麩を使った「お麩じゃが」を作る。源導に食べる姿を褒められ、母の躾のおかげだと気がつくサチ。自宅に戻り母の為にお麩じゃがを作る。その夜、久しぶりに一つの布団で寝て親子の絆を深めるのであった。

職場の花と言われる、前澤笑子。美人で優しくて、意識も高く、向上心にもあふれていて仕事ができる。何もかも幸とは正反対。それに比べて自分は・・・と、落ち込む幸。ある日、人数が足りないからと強引に誘われ、合コンに行く。すっかり酔っ払った笑子を自宅まで送ることになり、笑子の意外な悩みを知ることに・・・。幸は早速、笑子を縁泉寺へ連れて行くのであった。

合コンで知り合った有村からお昼は何ですか？というメールがきた。返信に悩み、お昼ご飯を探すべく街に出る。カレーの匂いにつられて縁泉寺にたどり着く。源導に、素直になればいいと言われカレーだったと返信するサチ。一方、合コンに行ったと聞いた源導は落ち着かない様子。 親友のまっちゃんから自宅ご飯に誘われる。まっちゃんは料理上手なのに彼氏が食べてくれないと言う。悩むまっちゃんを縁泉寺に連れて行く。

有村とのデートに向け、洋服を買い、美容に気を遣い、ウキウキなサチだったが、お寺の手伝いとダブルブッキングしていたことが発覚！慣れないことをして風邪までひいてしまう。それを知った源導が豆乳鍋を持ってきてくれた。豆乳鍋の優しい味に癒やされ、風邪も治り、有村を断って、お寺の手伝いに行く。お寺はお盆の法要で大忙し。無事に終わり、疲れて眠ってしまったサチを源導が見つけ・・・。