真田総合病院の総婦長を定年退職して2年、悠々自適の生活を送る杉原園絵(中村玉緒)。ピアノに英会話、社交ダンスに農園での野菜作りとそれなりに充実した毎日だったが、「これからの人生の目標」というと自分にも分からなかった。そんな時、農園で知り合った高間良介(石田太郎)から、自分の経営する病院に来て欲しいと頼まれる。
高間病院は、院長の高間(石田太郎)が内科、娘の由希子(大島さと子)が内科・小児科を担当し、外科を備えた100床あまりの個人病院。アフガニスタンへ医療支援に行ったこともあり、理想の医療を追求する高間に対し、コミュニケーションのないナースたちや置き去りにされた患者の姿を見た園絵(中村玉緒)は再び白衣を着ることを決意する。
高間病院では看護部長とナース5人がヘッドハンティングで引き抜かれ、看護体制がピンチに立たされていた。残ったのは主任ナースの坂本杏子(中島ひろ子)をはじめ、非常勤の吉住篤子(川俣しのぶ)、ナースを仕事と割り切る安原美佳(出口結美子)、女性的な男性ナース・川越剛(山田かつろう)、体制派の小林佐恵(松本麻希)、音大生からナースに転身しミスばかりの新人・今西由里(大蔵淳子)といずれも一癖あるメンバーばかり。突然、看護部長としてやってきた園絵(中村玉緒)に対し、皆とまどいを隠せない。
園絵(中村玉緒)の着任早々、今西(大蔵淳子)がミスを起こす。ナースたちは、今西が必要以上に白血病の少女・美咲(岸由紀子)にかかりきりだと不満を言うが、園絵は逆にチームワークが欠けていると一喝する。そしてコミュニケーションを図るために看護部長室をサロンに改造し、ピアノを弾きたがる美咲のためにピアノまで置く。
今西(大蔵淳子)が無理をしてナースをしているように思った園絵(中村玉緒)は、彼女が亡くなった友人の替わりにナースになったことを知る。頑なに音大の過去を消そうとしていた今西だったが、美咲(岸由紀子)に頼まれてピアノを教えることに。だが、病院は経費削減のために今西を解雇しようとする。そんな時、美咲の容態が悪化し・・・。
脳梗塞の発作で入院した70歳の篠塚タケ(雪代敬子)が若い外科医・桜沢俊介(萩野崇)を夫と思い込み、子供を身ごもったと言い始めた。その後も痴呆の症状が急激に進み、事務長の木下(芝本正)らは転院させようと、息子・聡(井田國彦)に相談するが、聡はタケに異常に冷たかった。