昭和23年(1948)、三重県・御在所山の崖(がけ)から男が突き落とされて死亡。事件の裏には、戦争の傷跡が深く刻まれていました。昭和17年(1942)、自営の印刷色版画工・山尾に召集令状が届きます。入隊後は古参兵にいじめられ、朝鮮の前線部隊へ配属、復員すると家族は広島の原爆で亡くなっていました。山尾はふとしたことから自分の召集のカラクリを知り、人生を奪った相手に復しゅうの炎を燃やします。[FICT](C)NHK