亀持一択(峯田和伸)は毎日を怠惰に生きるだけの、なーんにもないダメ男。ところがある日、偶然出会った鶴里花(麻生久美子)に恋をした。花には目と耳に障害を持つ娘・海(住田萌乃)がおり、住む家を探して困っていた。一択は自分のアパートの大家・風子(宮本信子)に部屋を貸してやって欲しいと頼み込む。そして、海に世界のことを教えてやりたい!海にとってのサリバン先生になりたい!と、人生初の無謀な挑戦を始める。[FICT](C)NHK/日テレアックスオン
一択(峯田和伸)は花(麻生久美子)が昼に働いている間、海(住田萌乃)の世話をすることになった。広い世界を感じさせてやりたいと海を散歩に連れ出した一択だが、街中で騒動を起こして大家の風子(宮本信子)に警察まで迎えに来てもらうハメになる。そこで次に一択は、アパートで花にスプーンの使い方を教えようと考えた。だが、海は頑として受け付けず、それから何日も二人のスプーンをめぐる壮絶な闘いが続くのだった。[FICT](C)NHK/日テレアックスオン
一択(峯田和伸)のおかげで少しだけスプーンが使えるようになった海(住田萌乃)を見て、花(麻生久美子)はバカな一択に負けたような気がしてショックを受ける。一択は調子に乗って花への恋心を告白するが、花は怒りとも悲しみとも分からない感情がこみ上げてきて一択を拒絶した。そんなとき行方をくらませていた花の夫・正志(山内圭哉)が突然現れる。花はうれしそうに夫を出迎えるが、それは幸せな再会ではなかった。[FICT](C)NHK/日テレアックスオン
一択(峯田和伸)が海(住田萌乃)と一緒に家出をした。娘が心配な花(麻生久美子)は風子(宮本信子)たちに相談するが、どうせ金がなくてすぐに帰ってくるからと慰められる。が、八袋(光石研)が一択に金を貸したことが発覚し、花は居ても立ってもいられない。故郷の山形に向かった一択は実家に向かうが、祖母(白石加代子)に怒られるのが怖くて家に入れない。そこになぜか、花の元夫・正志(山内圭哉)がまたもや現れた。[FICT](C)NHK/日テレアックスオン
一択(峯田和伸)は指文字を使って海(住田萌乃)にモノの名前を教えているが、それは単なる自己満足だと福地(浅香航大)から指摘されて落ち込んでしまう。咲(喜多道枝)が退院を機に田舎に帰ると言いだして、これまで家族同然に暮らしていた花(麻生久美子)はショックを受ける。退院の日、花はレンタカーの運転を一択に頼み、咲を海沿いの故郷まで送り届けることにするが、海岸に近づくにつれ車内に不穏な空気が流れ始める。[FICT](C)NHK/日テレアックスオン
花(麻生久美子)も一択(峯田和伸)のやり方をまねて、海(住田萌乃)に手話を使ってモノの名前を教えるようになり、一択と花・海親子の関係はすこぶる良好になった。そんなある日、海に同い年くらいの男の子の友達ができる。男の子に興味を持つ海を見て、一択は自分が海から不要と言われたような気がしておもしろくない。だが花はそれ以上に不機嫌な様子になり、少年をアパートに連れてきた一択になぜか八つ当たりを始める。[FICT](C)NHK/日テレアックスオン