都内の大手広告代理店、丸々通信。不況下も業績トップなのは、徹底した業績主義、効率主義を掲げているせいといわれているが、なんとこのほど、それとは真逆をゆく人物が部長に就任した。その人物とは、木下幸之助。遅刻、早退の常習犯。“その日、その時の気分”で生きている男。とにかく何を考えているのか分からない男。仕事上で関わると、真面目に仕事をしている社員がトンデモない目にあわされる、との噂が。木下が何故部長になり、部を持つようになったのか、社員たちには謎だった。
エピソード1
第一話
希望に胸を膨らませ、憧れの広告代理店、丸々通信に入社した僕元公司 (ぼくもとこうじ)。だが、僕元が配属されたのは会社から見放されたお荷物社員が集まる「木下部」だった。部長に昇格したばかりの木下幸之助 (きのしたこうのすけ) はダメダメ部長。僕元の歓迎会を兼ねた部会も崩壊状態。そこで木下部長がとった行動は…。
エピソード2
第ニ話
少数精鋭の超エリート集団である君島部にフロアを占領され、お日様が燦燦と降り注ぐ屋上へと追いやられた木下部。そんな折、大事な取引先の越前商事が一大プロジェクトのコンペを行うという情報が。接待攻勢で仕事を勝ち取るようにとの社長命令が下る。君島は部下たちと多額の資金を使って超豪華接待作戦を展開する。
エピソード3
第三話
君島部と共に越前商事のコンペに参加する事になった木下部。僕元は、木下の強烈なディープキス姿が頭から離れない中、屋上オフィスでプレゼン対策会議に参加していた。が、電車の音、車の騒音、ビル風で全然声が聞こえない。その時木下は…会議に参加せず、ひとり屋上に、門番のように座っていた。
エピソード4
第四話
木下部に外資系の大手メーカーから指名で仕事が舞い込んだ。日本上陸第1弾となる商品のマスコミへの大々的な発表だ。石川は意気込んで、今回の件は全て自分に任せて欲しいと木下部長に申し出る。張りきる石川だが、君島部が進める新製品マスコミ発表が、木下部のマスコミ発表と同じ日になった事が発覚する。
エピソード5
第五話
朝、突然面談をすると木下部長が言い出した。なぜかと問う部員たちに、何のための面談か考えておくとしか答えない木下部長。しかも、ファミレス、釣り堀、銭湯など、自分の行きたい場所で面談を行う木下部長。実は本部長からリストラ候補を選ぶ様に言われていたのだ。リストラ候補を決めるため、仲間割れ状態になる木下部。
エピソード6
第六話
君島部にクライアントから立て続けにクレームの連絡があり、どちらのCMも差し替える事に。だが差し替えCMの新しいタレント、田沼真砂子との交渉が難航する。後日、美術館オープニングセレモニーのコンペに参加する君島部にまたまたトラブルが発生。その一方で、渋っていた田沼がやる気になり、CM出演が決定するが…。
板尾創路
KAƵMA
田中壽一
大宮エリー