むかしむかし砂漠にある大きな都バグダッドに、シンドバットという少年が暮らしていました。ある日、シンドバットは友達のハッサンと一緒に王様の開く宴会にこっそり忍び込みます。シンドバットは見たこともないようなたくさんの不思議な人たちを見て、バグダッドを離れ冒険してみたいと考えるようになるのでした。
お父さんとお母さんの住むバグダッドを離れ、初めて目にする外の世界に前にシンドバットは不安と期待でいっぱいでした。そんな時、シンドバットを乗せた船の前に突然浮き島が現れたのです。シンドバットはその島に降りて食事を取ってひとやすみしようとするのですが…。
ひとりぼっちで小さな島へ流れ着いたシンドバットは、そこで巨大な卵を見つけました。それは太陽をも隠す雲のような巨大なロック鳥の卵だったのです。シンドバットはなんとか島から脱出しようと、ロック鳥の足に捕まり一緒に飛んで行こうとするのでした。
バグダッド行きの船に乗る事ができたシンドバットでしたが、船員達が巨大なロック鳥の卵のある島に上陸し、まちがってロック鳥の卵を割ってロック鳥を怒らせてしまうのでした。ロック鳥に船を沈められ漂流していたシンドバットはある島に流れつきます。そこでシンドバットはある老人と出会い、川の向こう側まで連れて行ってくれとたのまれるのですが…。
シンドバッドはどうにかして島にたどり着くことができた。しかし、島のまわりは絶壁。唯一あるのは、不気味な洞穴だけであった。シンドバッドは勇気を振り絞って、洞穴の中に入っていくのだが…。
シンドバットはたくさんの冒険からやっとバグダッドに帰ってくるのですが、優しいお父さんお母さんはもうこの世にいませんでした。悲しみの涙を振り切るようにシンドバットは再び冒険の旅に出かけるのでした。